メールマーケティングはツールで効率化!おすすめツール4種の機能を比較
BtoCでの連絡ツールはSNSやチャットツールへシフトしていますが、BtoBでの主な連絡手段はメールです。よって、toB向けビジネスではメールマーケティングが重要となります。
しかし、メールマーケティングをどのように実施すればいいのかわからない、そもそもツールの使用方法がわからないといった声も少なからずあります。そこで、今さら聞けないメールマーケティングの解説とメールマーケティングを効率化できるツールをご紹介していきます。
Contents
メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、メールを用いたマーケティングの施策のことを指します。現在は自分のメールアドレスを何らかの形で保有しているユーザーが多いため、メールマーケティングはtoB・toCともに重要なマーケティング手法です。
メール送信は手動でも行えますが、メール配信ツールを利用すれば簡単に顧客に1人1人に合わせたメールを送付できます。また、開封率やクリック率などをツールで解析できるため、顧客の購買確度や興味度合いを調査することも可能です。
メルマガとメールマーケティングの違い
メルマガ(メールマガジン)は、登録されているユーザーへ一律で一斉配信を行います。そのため、一人ひとりの顧客の興味や関心を考慮した内容のメールを配信することができません。メルマガのみを用いたアプローチは、現在では非効率となりつつあります。
対してメールマーケティングは、メルマガのように同じ内容を全員に送るのではなく、セグメントを分けたり、ステップメールを利用しながら、見込み顧客の興味や関心に合わせた内容を配信します。具体的には、セミナー参加後のお礼メールや役に立つコンテンツ、サービスの案内など一人一人に対応した内容を送信します。
メールマーケティングの効果
若者の間ではコミュニケーションツールがSNSへ変わりつつありますが、総務省の平成30年度版「情報通信白書」によると、30代以上のコミュニケーション手段はSNSよりメールを使う人が多いという結果が報告されています。
BtoBの場合は特に、社外の人間とのコミュニケーション手段はメールであることが多いです。SNSが台頭しつつある現在でも、コミュニケーションツールとしてのメールはまだまだ使われています。
メールマーケティングでは、主にリードナーチャリング(見込み顧客の育成)をしていきます。例えば、まだ購入する予定は無いリードに対してそのジャンルに関する役に立つ新情報の紹介、見込み顧客が資料をダウンロードした場合のお礼やフォロー、キャンペーンの案内などをメールで送信することでアプローチを続けることが可能です。
メールマーケティングを効率化するツールの紹介
自社製品・ジャンルへの関心度に対応したメールを、適切なタイミングで配信するメールマーケティングを行うには、手動よりも専用のツールを導入したほうが効率よくできます。なぜなら、メールマーケティングに使用できるツールは、顧客情報をもとに配信するメールの内容や配信タイミングをコントロールする機能を持っているからです。
メールマーケティングに使われるツールとして代表的なのは、「メール配信システム」と「MAツール(マーケティングオートメーション)」の2種類です。
メール配信システムとMAツールの違いは?
メール配信システムはメールに特化していて無料で始められるツールも多いですが、メールを送った結果どうなったか?までが分かりづらいというデメリットがあります。
例えば、メールを送信してその中のURLをクリックしたかどうかはメール配信システムでも測定できますが、その後セミナー参加フォームに入力をしたかどうか、HPを何分閲覧したかなどまで分析したいのであれば、MAツールがおすすめです。
MAツールはメール配信システムと比べると高額になるというデメリットはありますが、リード情報の管理やアクセス解析・フォームの作成などを一括で行えるため、メール配信システムより詳細なリード情報の管理ができます。
メール配信システムとMAツールの違いを以下の表にまとめました。
月額料金 | メール送信 | アクセス解析 | |
---|---|---|---|
メール配信システム | 0円~ メール送信数が多くなると高額に |
〇 | × メールのURLをクリックしたかどうかしか分からない |
MAツール(List Finder) | 3万円台~ | 〇 | 〇 CV率やクリックした後の顧客の行動まで分かる |
メール配信ツールの方がMAツールと比較して安価であるものの、機能は少なくなります。導入する段階で必要な機能をよく検討しましょう。
メール配信システムおすすめツール3選
それでは、メール配信システムのなかでもおすすめのものを紹介していきます。
blastmail(ブラストメール)
現在契約社数は12,000以上で、多くの企業・官公庁などで導入されている配信システムです。月額3,000円(税別)+初期費用10,000円~始められ、クリックや開封率の測定といったメール配信ツールに求められる最低限の機能を搭載しています。
- 【機能一覧】
-
- HTMLメール作成
- ターゲット配信
- 空メール登録
- 効果測定ツール
- 迷惑メール対策
配配メール
導入実績は約8,000社で、メールを送信するためのシンプルな機能に特化した配信ツールです。ドラッグ&ドロップだけでHTMLメールが簡単に作れ、初めての人でも操作性は問題ありません。月額費用は、配信先の件数に応じて変動します。
- 【主な機能一覧】
-
- HTMLメール作成
- セグメント配信
- 分析/効果測定機能
- メールマーケティング機能※(ホットリード抽出、シナリオメールなど)
※Bridgeプランのみの機能
(参考)https://www.hai2mail.jp/
お名前.com
月額料金790円~気軽な料金設定が魅力の配信システムです。初期費用無料で配信数制限も無いため、予算がとれなくてもメールマーケティングを気軽に始めてみたい人におすすめです。ネットショップオーナーやサイト経営者、自治体・教育関係者などに選ばれています。
- 【主な機能一覧】
-
- HTMLメール配信
- ターゲット配信
- ステップメール
- 効果測定機能(到達率、クリック、開封率測定など)
MAツールのおすすめ
MAツールはマーケティング施策を幅広く支援するためのツールなので、メールに記載したURLから「どの見込み顧客がどのページに何分アクセスしたか」まで分析できます。Web上の行動履歴から見込み度合いの点数を付けるスコアリング機能を利用すれば、優先的に営業をかけることも可能です。
ここでは、MAツールの中でも比較的低価格で、スモールスタートができる「List Finder」を紹介します。
List Finder
国内で1,800アカウント以上の導入実績があり、月額3万円台~導入できます。見込み顧客のデータとメール配信を一括で管理し、マーケティングに必要なデータを網羅できるツールです。
初めてのMAツールだから不安という方でも、サポートがあるので安心して相談ができます。
- 【主な機能一覧】※メール機能のみの紹介
-
- テキストメール作成
- HTMLメール作成
- One to Oneメール
- ステップメール
- A/Bテスト配信
- レポーティング
さまざまなMAツールを比べてみたい方には、MAツールの機能・価格比較表とList Finderの製品資料をセットにしたPDFを、こちらのページで用意しています。
メールマーケティングツールの機能
メールマーケティングツールの代表的な機能は、メール配信機能、分析機能の2種類です。
メール配信機能には下記のような機能が含まれています。
- HTMLメールの配信
- 名前差込機能
- 予約時刻配信
- ターゲット配信
一方、分析機能については、下記のような機能を備えています。
- メールが開封された時間帯や開封率
- メール本文で紹介したURLのクリック率
メールマーケティングにMAツールを使うのであれば、上記と合わせて購入や資料請求・申込などのコンバージョン率や見込み顧客のWeb上の行動履歴の把握が可能です。
ここでは、メール配信機能に注目し4つの機能を紹介します。
ターゲティングメール
ターゲティングメールは、セグメントメールとも呼ばれる機能です。設定した条件で見込み顧客をグループ分け(セグメント)し、グループごとに適切なコンテンツのメールを配信します。メルマガのような全員に対する一斉配信よりも、メール配信の効果が期待できます。
リターゲティングメール
リターゲティングメールは、商品やサービスを購入したことのある顧客や興味・関心を示したものの、購買に至らなかった見込み顧客に対して送るメールのことです。一定期間アクションがなかったとしても、見込み顧客であることには変わりがありません。自社製品のことを思い出してもらい、購入を検討することがあれば土台に上がることが目的です。
ステップメール
ステップメールとは、ユーザー1人1人に対して、あらかじめ用意しておいたシナリオに沿って複数のメールを送信する機能です。例えば、自社商品の資料をダウンロードした見込み顧客に対し、1.資料請求のお礼 、2.他社事例の紹介、3.無料トライアルのお知らせといったコンテンツを配信します。
ターゲティングメール以上に、ユーザーが興味・関心を持つ分野のサービスや商品を紹介するパターンが多いといえるでしょう。
動画メール
最近、動画マーケティングのチャネル(流入口)として、メールの活用が増えています。特にアメリカでは、日本より動画メールの活用が普及していて、動画配信ツールを提供するWistia社によると、動画メールのCTRは動画が無いメールに比べ3倍になったというデータが発表されています。
Youtubeなどの動画配信サービスの台頭や、動画のほうが気軽に観られる若年層が増えていることから、今後日本でも動画メールが普及していくかもしれません。
メールマーケティングツールの比較ポイント
多くのメールマーケティングツールがリリースされているため、導入時には自社に適しているかどうか比較が必要です。以下の項目を参照し、メールマーケティングツールを評価してみましょう。
多様な配信設定が可能か
メールマーケティングの機能で挙げた「ターゲティングメール」、「ステップメール」などの多様な配信設定が設けられているかは重要な評価ポイントです。
自社が必要とする機能と配信システムでできることについて、導入前によく確認する必要があります。リード情報の管理やアクセス解析といったメールマーケティング以外の機能も課題となっている場合は、MAツールの方が適しているかもしれません。
メールの配信数上限に注意する
メール配信システムでは、料金プランによってメールの配信数に上限が設けられています。よって、保有しているメールアドレス数から自社の配信数を計算し、配信数上限の範囲内のシステム・料金帯を採用する必要があるでしょう。送付リストが増加するほどコストが増加する点にも注意です。
オンプレミス型かクラウド型か
近年はインターネットの高速化を背景に、クラウド型のツールが増えています。
オンプレミス型の特徴は以下の通りです。
- 自社でシステム構築をするため、設備投資が高額になる。
- 既にあるシステムに合わせ、カスタマイズができる。
一方、クラウド型の特徴はこちらです。
- 他社と同じシステムを利用するため、設備投資をする必要がない。
- 社内のシステムと配信システムを対応させる手間がかかる。
メールマーケティングツールを導入するときには、クラウド型かオンプレミス型かを確認しておきましょう。
セキュリティ対策は十分か
クラウド型、オンプレミス型に関わらず、メールマーケティングツールのセキュリティ対策は重要です。犯罪者のサーバー侵入を許した場合、配信リストの流出につながりかねないからです。
暗号化や二段階認証など、セキュリティ機能の有無も確認しておきましょう。
導入コストは予算と合っているか
メールマーケティングツールは、個人向けの無料で導入できるものから、大企業が導入する高額な価格帯のものまで存在しています。自社の予算に見合ったプランから採用しなくてはなりません。
導入前には配信リストを整理し、運用規模や欲しい機能をコストと合わせて検討してみましょう。
メールマーケティングツールの導入プロセス
メールマーケティングで効果を上げるために、導入プロセスにおいて押さえるべきポイントを解説していきます。
KPIの設定
メールを配信するだけではなく、メール配信の効果を評価し、次回のメール配信に活かすことが重要です。そのため、事前にメール配信の評価指標を設定しておきましょう。具体的にメール配信で意識すべきKPIを挙げていきます。
- メール配信リストが見込み顧客へと届いているかを示す「到達率」
- 届いたメールが開封されていることを示す「開封率」
- メールに記載しているリンクURLがクリックされているかを示す「クリック率」
また、HTML式のメールでは反応率も測ることが可能であり、これはマーケティングの評価指標の1つとなります。
メールマーケティングの最終的な目標は自社製品やサービスの購入ですが、メール配信がどれだけ売上に貢献できたか、直接的に測定することは困難です。もし、メール配信システムを導入するのであれば、目標とする売上から逆算して開封率やクリック率などの指標となる数字を設定しておくことが重要になります。
「メルマガ配信は効果測定が重要!分析の際に確認すべきポイント」
配信リストの整備
メールマーケティングツールを導入しても、配信するメールアドレスがなければ成果を出すことはできません。
社内に存在するメールアドレスリストを整理し、配信リストを整備する必要があります。担当者が手動で新規登録や停止などを管理していたり、メルマガ担当者しか知らないエクセルファイルの中にアドレスがあったりしませんか。
属人的な管理はコスト増加につながるため、ツール導入をするならリストを整備してからにしましょう。
メールの作成と配信
メールマーケティングツールはあくまで配信するツールであり、プラットフォームの1つにすぎません。メールでどのようなコンテンツを送信するかを今一度検討しましょう。
最初に以下のことを決めておくと、コンテンツを作るときの手掛かりになります。
- 誰に向けたものか
- 読んだ結果どうなってほしいか
- メール配信のテーマ
- 口調や配信者の設定(担当者なのかキャラクターなのか)
- メール送信時刻、日にち(時間や季節を配慮)
より高度なメールマーケティングには、マーケティングオートメーションツールを
メールマーケティングツールとして使用できるツールの中でも、マーケティングオートメーション(MA)ツールは、通常のメール配信機能に加え、メール受信者のサイトアクセス解析機能も備えており、より高度な分析が可能です。
例えば、メールの反応率だけではなく、サイト内のどのページをどれくらい見たのか、お問い合わせや資料請求などに至ったのか、といった分析ができます。そのため、メールマーケティングの成果をより高めることにつながります。
MAツール「List Finder」なら、メール配信システムの基本的な機能にプラスして、個人や法人が自社サイトのどのページを閲覧したかを記録する「アクセス解析」、見込み顧客の購入意欲や受注確度を自動的に判定する「スコアリング機能」も備えていて、メール送信だけではない一歩先のマーケティングができます。
List Finderを利用したメールマーケティングについては、こちらのページにて資料ダウンロードができますので、参考にしてみてください。
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