マーケティングオートメーション
(MA)とは

マーケティングオートメーションとは何か、発祥の歴史や導入のメリット、選定や運用時の注意点など、マーケティングオートメーションに関する情報をまとめて記載しています。

日本において、マーケティングオートメーションを運用したことがある企業というのはまだ少なく、多くの企業にとっては新規の導入になるため、導入前はマーケティングオートメーションについて十分に理解しておくことが必要です。導入を検討中の企業ご担当者様、是非参考にしてください。

マーケティングオートメーションとは

マーケティングオートメーション(Marketing Automation 略してMA:エムエー)とは、企業のマーケティング活動を、Webを活用して効率的・効果的に運用することです。その支援をするツールが、マーケティングオートメーションツール(略してMAツール)です。

見込み顧客は一人ひとり興味・関心や消費行動が異なります。顧客それぞれに対して適切なコミュニケーションをとる事がベストですが、それには膨大で煩雑な作業が必要です。マーケティングオートメーションを適切に導入する事で、その作業が自動化され、マーケティング担当者の仕事の効率アップに繋がります。

日本においてもマーケティングオートメーションを今後導入していく企業がますます増えていくと思われます。
これは、見込み顧客の購買のための情報収集の手段がインターネットに置き換わる中で、販売側もインターネット上で顧客とコミュニケーションを取っていく必要性が更に増していくためです。

マーケティングオートメーションの発祥と歴史

マーケティングオートメーションの発祥は1992年のUnicaという米国の会社だと言われていて、その後本格的にマーケティングオートメーションが広まるきっかけになったのが、1999年頃のEloquaの登場です。この頃インターネットも普及し始め、マーケティングオートメーションの普及を後押しします。

2010年頃までは米国で新規参入のベンダーが増え、MarketoやHubspotが登場します。現在は、元々SFAやCRMと統合されて活用される事が多いマーケティングオートメーションが、大手ITベンダーによって統合ソリューションとして提供されるようになっています。

国内では2014年がマーケティングオートメーション元年と言われ、海外からの参入、国内でのツールベンダーのサービスローンチが相次ぎました。2017年現在でも日本において市場拡大は続いており、今後も拡大すると予想されています。

アメリカと日本のマーケティングオートメーション

アメリカでは日本よりも「マーケティング」が発展していると言われ、日本とアメリカの取り組みには10年の差があるとも言われています。これには以下のような理由が挙げられます。

・日本では生産・販売(営業)が売上拡大のキーになる時代がアメリカよりも長く続いたので、「マーケティング」の重要性が比較的軽視されてきた

日本では、戦後以降の主に製造業において、”生産”と”営業”が中心となった売上拡大・業績拡大ができる市場環境が生まれました。また営業活動では、日本の地理的な背景により、対面式でお客様との人間的な関係づくりを重視するような文化が生まれ、営業が重視されてきたのです。

・アメリカでは、拠点が遠隔地同士にある場合が多いという地理的な制約上、遠隔でのコミュニケーションを中心にした手法が発達しやすかった

対してアメリカでは、ITへの投資が盛んという土壌と、上記の背景から、マーケティングが発展し、ひいてはマーケティングオートメーションの普及や発展に繋がったと言えるでしょう。

日本で今マーケティングオートメーションが求められるわけ

日本において2014年はマーケティングオートメーション元年と言われ、活況を呈しています。なぜ、アメリカと比較して立ち遅れていた日本においてのマーケティングが現在注目され、求められるようになっているのでしょうか。

背景1:顧客の購買プロセスのインターネット化

現在は、顧客が何かニーズを持ったときや課題を感じたときは、「営業マンに電話」ではなく「検索エンジンで検索」をするようになっています。以前は営業マンを呼んでカタログを持ってきてもらっていたのが、現在はインターネットでダウンロードするのが当たり前なのです。

提供側もこの流れに合わせ、Webに情報を掲載し、その中でコミュニケーションを行っていく必要が出てきたことが、マーケティングオートメーションに注目が集まっているというのが一つ目の背景です。

背景2:法人営業自体の生産性が下がっている

バブル崩壊や国内市場の縮小、生産拠点の海外移転等によって、かつての体制のままで生産性を上げ、売上拡大をしていくことはより困難になってきています。
このような状況になると、購買部門によるコスト削減要求は強くなり、購買プロセスは必然的に厳しくなります。また購買する側はインターネット上で様々な情報を収集できるので、営業担当はお客様の購買可能性を推し量るのが非常に困難になります。

これらの背景によって、営業は発注の可能性が不明な見込み顧客の、厳しい購買プロセスに、以前よりも長く対峙していく必要が出てきます。よって営業は、新規顧客へのアプローチよりも受注に近いこのような活動を優先させることになり、営業全体の生産性が下がるとともに、新規顧客へのアプローチを行うことが時間的に困難になるのです。

そのため、新規顧客開拓を体系的・効率的に行うためのマーケティング活動としてマーケティングオートメーションが注目されているのです。

マーケティングオートメーションでできること

BtoBの場合、営業が見込み顧客に対して継続的に、そして網羅的に直接フォローを行っていく難易度が高くなりがちです。しかしマーケティングオートメーションを活用することで、マーケティング担当者が効率的に見込み顧客情報を獲得・管理し、中長期に渡ってコミュニケーションを行い、最適なタイミングで営業に引き渡す事ができるようになります。

そのためマーケティングオートメーションツールには、見込み顧客(リード)情報を中心に様々な活動を行うための機能が実装されていますが、代表的なものをご紹介します。

機能1:見込み顧客(リード)情報の一元管理

見込み顧客(リード)情報を獲得したり、獲得した見込み顧客情報を一元化し、管理する機能です。
マーケティングオートメーションツールでセミナー情報やキャンペーン情報を告知する、コンテンツをWebサイト上に作成するCMSのような機能や、見込み顧客の情報を入力してもらうためのフォームを作成する機能、見込み顧客情報を一括で取り込むインポート機能がこれにあたります。

特に重要なポイントとしては、見込み顧客情報を名寄せ(複数の見込み顧客情報の中で重複した情報をまとめる作業)することです。様々な手段で投入される見込み顧客情報を、継続的に重複がない状態で維持していく必要があり、これを一元化して管理できるということが、マーケティングオートメーションの導入の大きなメリットの一つです。

また、マーケティングを行っていく上での必要な情報(セミナーに参加したことがあるか、どの資料をダウンロードしたか、等)を、見込み顧客情報と紐付けて一元管理していくことも可能です。マーケティングオートメーションでは、このように紐付けられた過去の見込み顧客の行動をベースに、様々なコミュニケーションを行うことができるため、元になる見込み顧客の情報の蓄積は非常に重要です。

機能2:見込み顧客を育成するためのコミュニケーション

見込み顧客とのコミュニケーションを支援する機能として、マーケティングオートメーションツールには一斉メール配信機能やステップメール機能が搭載されています。
見込み顧客は購買のための情報収集をインターネット上で行うことが多くなり、これに合わせて販売側も、見込み顧客とのコミュニケーションをWebやメールで行っていく必要があります。

より効果のあるコミュニケーションのためには、マーケティングオートメーションで取得できる、自社Webサイトのどのページをいつ閲覧したといった”Webでの見込み顧客の行動履歴”が重要な情報になります。BtoBの場合も、Webでの行動履歴を元にした、見込み顧客毎の適格なコミュニケーションは、更に重要性を増しています。

機能3:有望な見込み顧客(リード)情報の抽出

見込み顧客毎のWebでの行動履歴から、マーケティングオートメーションツールで有望度合いをスコア化するスコアリング機能や、有望と思われる見込み顧客情報を通知する機能等がこれにあたります。

BtoBの場合、最終的な購買のシーンには未だ営業が関わることが多いのも事実です。有望な見込み顧客を自動的に抽出してくれるため、効率の良い営業活動が可能になります。アプローチすべきタイミングやその際の訴求ポイントを推し量ることができるような機能が、マーケティングオートメーションツールには実装されているのです。

機能4:マーケティング施策・活動の自動化

機能1~3で紹介した様々なマーケティング活動を、マーケティングオートメーションツールにより自動で実行する機能です。
どのような見込み顧客に、どんなコンテンツと接触してもらい、どういうアクションを促すか、という設計できていれば、その都度、見込み顧客毎にリストを抽出し、コミュニケーションを実行していく手間が削減できます。

見込み顧客の母数が非常に多い場合や、マーケティング施策の実行頻度が高い場合、特に有効な機能ですが、事前のシナリオ等の設定難易度が高いのが運用のネックになるかもしれません。

マーケティングオートメーションの導入効果

日本での導入が始まってからまだ日が浅いために、マーケティングオートメーション導入の効果、メリットについて、明確に理解されていない方も多いと思われます。マーケティングオートメーションの導入では、メール配信ツールや顧客管理ツールとは異なる効果が得られます。

メリット1:獲得した見込み顧客を「資産」にできる

一度獲得した見込み顧客情報を、全てマーケティングオートメーションツール上に保管し、中長期でコミュニケーションを取ることで、その見込み顧客情報が「資産」になります。

営業に求められる事は売上や受注数等の明確な成果であることが多いため、見込みがわからない顧客への継続的なアプローチは後回しになり、営業個人で保管し、眠らせたままの顧客情報が多く存在していました。
しかし見込み顧客における購買可能性は都度変化しているので、最適なタイミングで営業がフォローする仕組みができれば、見込み顧客情報は大きな資産になります。
マーケティングオートメーションツールの導入により、組織化・仕組み化がされ、中長期で売上を向上するための土台が作られるのです。

メリット2:今まで受注できなかった案件・商談を獲得できる

今まで営業が見逃していた見込み顧客を、商談につなげることができるようになります。
マーケティングオートメーションでのWebやメールを通じたコミュニケーションにより、見込み顧客の状況を見える化し、これまではわからなかった見込み度合いの高まっている顧客が判明させられるようになります。
バラバラになりがちな見込み顧客情報を統合し、継続的にコミュニケーションを取りつつ、有望な見込み顧客を営業に効率的に引き渡す仕組みづくりが可能になるのです。

メリット3:営業の活動が効率的になる

営業一人あたりの生産性の向上が可能です。
これまで営業は、お客様との関係性を築くことにたくさんの時間を投資してきました。しかし、顧客の情報収集の手段はインターネットに大きく変わりつつあります。まだ商談可能性の薄い見込み顧客とのコミュニケーションは、マーケティングオートメーションでのインターネットやメールで行い、営業は商談の可能性が高まった見込み顧客に対応していく事ができるようになります。
そうすることで、営業活動を効率化しつつ、顧客開拓活動を行っていくことが可能になるのです。

メリット4:マーケティング活動が楽になる

複数のツールを別々に使いこなし、マーケティング活動を今まで活発に行なってきた企業は、マーケティング活動が楽になります。
別々に管理していたものが一つのプラットフォームになり、見込み顧客毎に各データが紐づくので、効率的なマーケティング活動を簡単に行えるようになります。複数のツールを使い分ける状態から開放され、データも統合されるという大きなメリットを得られます。

ただ、アメリカではこのメリットにより、マーケティングオートメーションが大きく普及しましたが、日本では元々複数のツールを使いこなしながらマーケティング活動を行っている企業は多くないかもしれませんし、これからマーケティング活動を始めていこうという企業も多いので、「楽になる」という企業は少ないかもしれません。

このように、マーケティングオートメーションの導入で得られるメリットは多くあります。ただ、初めてマーケティング活動に挑戦する企業にとっては、このようなメリットを得られるまでに、なかなかの投資と時間が必要なのも事実です。
しかし、すぐに成果を生む活動には見えにくい、見込み顧客毎に最適なコミュニケーションを行うことは、購買する側の立場を想定してみると、その重要性や価値がわかるのではないでしょうか。

導入でよくある失敗とその原因

良く耳にするのが、「せっかく導入したマーケティングオートメーションツールの運用ができない」という声ですが、大きく以下の問題が挙げられます。

問題1:機能が複雑・難解で使いこなせない

日本で提供されているマーケティングオートメーションツールの多くは、アメリカで開発され、多くのマーケティング専任のプロフェッショナルが活用している、高機能のツールです。
しかし日本では、まだマーケティングに取り組み始める(或いは取り組み始めたばかり)段階の企業が多く、マーケティングオートメーションツールを使いこなす事は非常に難易度が高いのが現状です。

問題2:十分な人的リソースがない

マーケティングオートメーションを実践していくには、十分な人員を確保する必要があります。
見込み顧客と継続的なコミュニケーションを実現するには、充実したコンテンツが欠かせませんが、マーケティング専門の部署や担当者が存在しないことも多い日本の企業において、十分なコンテンツを用意させられるだけの人材を確保できる企業は限られていると言えるでしょう。

また、創出した見込み顧客に対してアプローチを徹底して行う、というプロセスにも人的な投資が必要です。見込み顧客を創出できても案件化しなければ、マーケティングオートメーションの存在意義もなくなります。
はじめは見込み度合いがわからないために営業がアプローチをしない場合もあり得るでしょう。インサイドセールスの活動で営業に橋渡しをしたり、アプローチの件数を営業マンの行動目標にする等の方法で、新規の見込み顧客へのアプローチを徹底していく必要があります。

問題3:設計ができていないままツールを導入している

マーケティングオートメーションを実践するにあたり、「誰と」「いつ」「どのように」といった見込み顧客とのコミュニケーションするための施策を設計・整理することが必要です。また、見込みが高い顧客と定義するスコアリングの設計も必要です。
この設計は、非常に難易度が高く、且つ正解がわかりません。
プロセス設計ができていない時点で導入すると、せっかくのマーケティングオートメーションツールを十分に使えないといったもったいない事態に陥る場合が多いです。

ツールの選び方

今は国内でも多く提供されているマーケティングオートメーションツールですが、その中から選定するにあたり、重要なポイントを把握しておきましょう。

前提として、自社の状況や目標を明らかにしておく必要があります。なぜ活用するのか、誰が運用するのか、目標はどう設定するのか、運用者のリソースとスキル、等です。

ポイント1:自社のリソースに合っている

最も重要なのは、導入するマーケティングオートメーションを使いこなせるスキルを持った人材を確保できるかということです。
スキルとは、ペルソナの設定、カスタマージャーニーの設計、それにあわせたコミュニケーション戦略の立案、そしてそれをマーケティングオートメーションの設定に落としていけるスキルです。

しかし多くの日本のマーケティング担当者にとっては、未だ取り組んだことがない領域の業務だと思いますので、必要なスキルを持った人材を自社調達するか、育成する必要が出てきます。また最近では、マーケティングオートメーションの運用やコンサルティングに特化した企業もあるので、それらの外部の力を借りることも選択肢になります。

高価格、高機能なツールのレベルに不安を感じる企業では、まず、初歩的なマーケティング活動をリスク低く実践し、そこからレベルアップしていくことをお勧めします。

ポイント2:自社の達成したい目的とツールの機能が合致しているか

リードジェネレーション機能を強化している、SFAとの連携が強化している等、マーケティングオートメーションツールによって強化されているポイントは異なります。
例えば、放置された見込み顧客情報を活性化し、売上につなげていくことを目的だとすると、見込み顧客の育成機能が強化されたツールを選択するべきでしょう。
また、BtoB向けなのか、EC向けなのかといった、ツールによって想定されている業態の違いも考慮しつつ、自社にあっているツールを選択しましょう。

ポイント3:導入リスクが低い

マーケティングオートメーションの導入後、使いこなせずに投資した工数や費用が無駄になることや、マーケティングに対してネガティブな印象を持ってしまうことは、もっとも避けたい状態です。
それを避けるためには、低いリスクで始め、実践しながら改善を続け、レベルアップしていくことをお勧めします。それには、「初期投資金額が低い」、「サポートが充実していて、何かあれば相談できる体制がある」マーケティングオートメーションツールを選ぶことがポイントになります。

ポイント4:自社同様の業種・規模の企業が導入している

自社同様の事業内容や規模の企業が導入しているかどうかは、ツール選定の良い指標になります。見込み顧客の管理やマーケティング、営業にたいして、同じような課題や戦略を持っていることも多いと思われるためです。
どんな企業が導入しているマーケティングオートメーションツールなのか、選定の際のポイントとして参考に確認しましょう。

ここまでの通りツールの選定には、自社の課題や人的リソースに合致しているかがとても重要になります。マーケティングオートメーションを導入したのに、結局メール配信ツールになってしまっている、というお声もよく聞きます。このようなことの無いよう、導入前には十分な選定を行いましょう。

リストファインダーについて

BtoB向けシェアNo.1のマーケティングオートメーションです。導入実績は5年間で国内の企業様1,000アカウントを超えており、お客様からもご評価をいただいております。

BtoBの、特に中堅以下の企業規模で、はじめてマーケティングオートメーションツールを導入し、マーケティング活動にチャレンジする企業様にとって、最も安心して簡単に使っていただけるツールを目指して、開発・提供しております。
導入初期を中心にお客様のマーケティングをサポートする「活用コンサルタント」と、電話での相談が可能な「カスタマーサポート」によって、はじめてのお客様も安心してマーケティングオートメーションツールの導入をしていただけます。

必要な機能のみを選ぶことができるので、3万円/月~と低価格から始めていただくことが可能です。
用途に合わせて必要な機能を「オプション機能」として追加することができるので、マーケティング活動の幅によって、低リスク低価格から、長期運用していただけるサービス体系となっています。

  • 月額
    3万円~
  • 導入実績
    1000
  • 安心
    サポート

マーケティングオートメーションツール比較表

  外資系MAツール
A
日系MAツール
B
リストファインダー
必要なリテラシー・スキル
サポート 外部コンサルによる
(高価格)
活用コンサルタント
カスタマーサポート
価格
機能 高機能・多機能 中程度 シンプル機能
※オプションで機能追加が可能
導入実績 多数
※アメリカにて

※国内約300社

※国内1,000アカウント以上

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