トリガーメールとは?効果的な配信タイミングとトリガーメールの種類

メールマーケティング

トリガーメールとは?効果的な配信タイミングとトリガーメールの種類

トリガーメールとは、メールマーケティングの手法の1つです。メルマガよりも開封率やクリック率が高いとして注目されてます。この記事では、そんなトリガーメールを効果的に活用するための方法について詳しく解説します。

トリガーメールとは?

トリガーメールとは、特定の行動に応じて自動的に送信されるメールのことです。「トリガー」とは、「きっかけ」や「引き金」という意味で、顧客の行動や属性に基づいて、個別に設定されたトリガーが満たされることで自動的にメールが送信されます。

例えば、「新規登録した」「購入した」「退会した」などがトリガーポイントとなります。
このトリガーメールを活用することで特別感のあるメールを最適なタイミングで送信でき、顧客との関係性強化につながります。

トリガーメールの効果

トリガーメールは、メルマガや自動返信メールといった他のメールマーケティングの手法と比べ開封率、クリック率、反応率がいずれも高いとして注目されています。

メール配信システムを手がけるYesmail社の調査によると、

  • 通常のメールの開封率が14.5%であるのに対し、トリガーメールは28.7%
  • 通常のメールのクリック率が1.6%であるのに対し、トリガーメールは6.5%

となっており、開封率はおよそ2倍の効果が実証されています。

この結果から、トリガーメールのようなユーザーの行動に素早く反応するタイムリー性や、ユーザーに寄り添った最適なタイミングで対応するOne to One性の高い手法が今後も注目されていくと考えられます。

トリガーメールの効果的な配信タイミング4選

では、トリガーメールを配信する効果的な4つのタイミングについて紹介していきます。

1.コンテンツがダウンロードされたとき

資料などのコンテンツがダウンロードされたタイミングで、ダウンロードされた資料に関連する情報をトリガーメールで送信します。

資料がダウンロードされたということは、見込み顧客がそのコンテンツに対して関心が高まっている状態です。そのタイミングで、実際の商品の使用方法の動画や、商品購入の手順などを案内することで、より購買意欲を促すことができます。

2.商品の購入に至っていないとき

顧客が自社サイトや、商品ページへ頻繁にアクセスしているのに購買に至っていない場合にもトリガーメールを送信します。

この場合、購入に至らない何らかの原因があると考えられます。そこで、「何かお困りですか?」といった内容のトリガーメールを送ることで、相手が購入に至らない原因の解消につながるかもしれません。

ただ購入することを忘れて離脱している場合にも、メールが送られてくることで思い出し、購入へ至ることもあります。

3.特定のページが参照されたとき

商品情報ページやブログなど、ある特定のページにアクセスがあったタイミングで「今なら限定特典があります」といった購買を促進するトリガーメールを送信することで、顧客の興味関心を惹き、そのページから離脱していても再び購買意欲を高めることができます。

さらに、誰がどのコンテンツを読んでいるかといった閲覧行動データを収集することにもつながり、今後のマーケティング活動での活用も可能となります。

4.関心度合いに変動があったとき

商品に対する関心度合いが高まった時や、反対に低くなった時にトリガーメールを送信すると、興味関心度合いの維持や向上に効果的です。

例えば、顧客の閲覧行動から、あらかじめ設定した特定のページを一定回数以上閲覧している場合、興味関心度合いが高まっているとし、商品情報の詳細などをメールすることで販売促進につながります。

また、反対に一定期間アクセスやログインがない顧客に対しては、商品の最新情報などを送信し、再度興味喚起を行うトリガーメールもあります。

トリガーメールの種類

ここでは、一般的なトリガーメールの種類を5つ紹介します。

  • ウェルカムメール
  • かご落ちメール
  • アンケートメール
  • 記念日メール
  • 再入荷メール

ウェルカムメール

顧客が会員登録をしてくれたことをきっかけに送信されるトリガーメールが「ウェルカムメール」です。会員登録をしてくれたお礼や、キャンペーン情報などを案内します。

このウェルカムメールは、顧客と初めての接点となり、今後の顧客行動に大きく影響があるため、テキストは事前にしっかりと準備しておきましょう。

かご落ちメール

「かご落ち」とは、ECサイトで商品がカートに入ったまま購入せずにサイトから離脱している状態です。この状態の顧客に対し、「カートに商品が残っています」や「購入手続きが完了していません」といったトリガーメールを送信し、購入完了を促すのが「かご落ちメール」となります。

また、再度サイトに訪れてくれた際、サイト上にカートに入っている商品を表示することで、購入を促すことも効果的です。

アンケートメール

商品購入後、購入のお礼と共に購入商品のレビューやアンケートへの回答を促すのが「アンケートメール」です。

レビューやアンケートを自発的に書いてくれることは少ないため、回答してくれることでポイントの付与などの特典を提示したメールを送信することが効果的です。

記念日メール

会員登録の際に登録してもらった誕生日などのタイミングで送るトリガーメールが「記念日メール」です。「おめでとうございます」のメッセージとともに、ポイントの付与や限定クーポンなどの特典を提示することで、購買意欲を高めます。

再入荷メール

顧客がECサイトなどで在庫切れの商品の再入荷を希望しており、入荷された時にお知らせするのが「再入荷メール」です。

顧客自ら再入荷情報を希望してくれているため、このトリガーメールから購入ページまで的確に誘導することで購買率をより高めることができます。

おわりに

トリガーメールは、顧客の行動や属性に基づいた「きっかけ」により配信されるため、より顧客にとって最適なタイミングでコンテンツを届けることができるでしょう。

しかし、自動メールだからといって誰にでも同じ内容を送信することは効果的ではありません。それぞれの顧客に寄り添った丁寧な内容のメールを送ることで、これまでよりも効果的なメールマーケテイングにすることができるのです。

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