マーケティングオートメーション運用に役立つ資格を紹介!
マーケティング業務を効率化、自動化できるマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)を導入する企業が増えています。しかし、MAツールは多機能・高機能な製品も多く、導入したものの使いこなせないケースも多いようです。
この記事では、MAツールを活用して成果を出すためにも導入前に身につけておくと心強いマーケティング系のスキルや、MAツールベンダー提供の資格を紹介します。
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Contents
マーケティングオートメーション運用時に身につけておきたいスキルとは?
MAツールを導入したからといって、なにもかもすべて自動でできるわけではなく、実際の施策を考えたりシナリオを設定するのは人間の仕事です。
MAの運用はツールの機能を理解し、操作できるだけでは成果を上げることができません。
そこで、MAツール運用時にはWebマーケティングの知識とともに以下のようなスキルを持つ人材がチームに求められます。6つのスキルについて見ていきましょう。
- データマネジメント
- データ分析
- 戦略設計
- コンテンツ設計
- ライティング
- 進行管理
データマネジメント
データマネジメントとは、企業が所有するデータを効果的に管理・活用することを指します。MAツールの運用においては、属性データや行動データに基づいて見込み顧客とのコミュニケーションが実行されるため、データの管理や整備が欠かせません。
見込み顧客に対して、より効果的なコミュニケーションを図るためにも、マーケティング担当者のデータマネジメント力は必要なスキルといえるでしょう。
データ分析
MAツールによって蓄積された市場データや顧客データを分析し、マーケティング戦略や施策に反映させるデータ分析力も必要なスキルの一つです。
自社のマーケティングにおいて、どのような施策が効果的なのか判断するのはMAツールではなく、担当者となります。最適なマーケティング活動を行うためにも、このデータ分析力が重要となるのです。
戦略設計
MAツールを導入したことで、様々なマーケティング業務が自動化されますが、今後の自社のマーケティング活動の方向性や、どのようなプロモーションを行うかといった戦略設計は、担当者がおこなう必要があります。
それらの戦略を的確にできるかどうかによって、効果的なMAツールの運用ができるかが大きく左右されます。
コンテンツ設計
コンテンツ設計は、MAツールで自動化できないため、担当者の手によって企画、制作する必要があります。
そのため、コンテンツを企画・設計するスキルも求められます。
ライティング
問い合わせフォームや資料請求、LPなどに使われる具体的なテキストは担当者が作成する必要があります。そのため、セールスライティングや編集といったスキルも必要なスキルの一つです。
進行管理
MAツール運用の際には、マーケティング部門だけでなく、営業部門やインサイドセールス部門、さらにはクリエイティブ部門など、様々な部署との連携も必要となります。こうした複数の部署と円滑なコミュニケーションを図るためにも、進行管理スキルは欠かせないスキルといえるでしょう。
マーケティングオートメーション運用に活用できる資格
では、続いて具体的にMAツール運用に役立つ資格を見ていきましょう。
現在マーケティング関連の国家資格は存在しませんが、MAツール運用に活用できる資格には、一般社団法人やMAツールなどの提供会社、Googleなどの企業がそれぞれ認定する資格があります。それぞれ、資格取得の難易度や身につく知識が異なるため、自分が必要としている知識やスキルが身につく資格を見つけられるとよいでしょう。
一般社団法人などの資格
まず最初に、一般社団法人などが認定している資格から見ていきましょう。
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、一般社団法人日本Web協会によって認定された資格です。日本Web協会の講座を受講してから検定試験を受ける流れになりますが、講座は1日のみの実施なので無理なく受講できるのではないでしょうか。
受験することで、Webサイトのデータ分析で使用するGoogleアナリティクスの解析方法だけではなく、解析結果を実際にどのように生かすかなどの実践的ノウハウも習得できます。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会によって認定された資格です。資格取得によって、幅広い業種に対応できる知識が得られるとされています。
また、マーケティング・ビジネス実務検定の試験はA級・B級・C級の3段階に分かれており、C級から徐々に難易度が上がっていきます。
階級 | 求められるレベル |
---|---|
A級 | 計画立案、マネージメントができる |
B級 | マーケティングオペレーションの運営ができる |
C級 | 基本的なマーケティングオペレーションができる |
試験ではマーケティングの知識だけではなく、実務事例や時事情報なども問われます。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会によって認定された資格です。
ウェブ解析士の試験はレベルが3段階に分かれており、必要に応じてレベルアップできるシステムになっています。
資格名 | 問われる知識 |
---|---|
ウェブ解析士マスター | ウェブ解析士講師のスキル |
上級ウェブ解析士 | KPIの設定や施策立案、コンサルティングスキル |
ウェブ解析士 | ウェブマーケティングやアクセス解析の知識 |
資格取得だけでなく、知識を習得するための講座もオンラインで受講可能です。
なお、資格の有効期限は1年で、維持するためには毎年フォローアップテストで合格する必要があります。
マーケティングオートメーションツール提供会社独自の資格
MAツール提供会社によっては、独自の資格認定制度を設けている場合があります。以下に紹介するMAツールを自社で導入・導入予定の場合は、資格取得を検討してみてください。ツールの機能や運用方法を熟知し、実際の業務に活かしましょう。
Marketo Engage(マルケトエンゲージ)
Marketo Engageはアドビ株式会社が提供するMAツールです。資格は初級レベルの「Marketo Certified Associate」と上級レベルの「Marketo Certified Expert」の2つに分かれています。
Marketo Certified Associateは、Market Engageの基本的な使い方やメールマーケティングの実施方法、効果測定方法などの知識が問われます。上級者向けのMarketo Certified Expertは、Market Engageのより習熟した専門的な知識と運用方法について問われます。
資格取得のための情報も無料で提供されており、Marketo Univercityでは、マーケティングの知識や資格取得に役立つ情報が視聴可能です。Marketo Engageのユーザーでなくても視聴できるので、興味がある方は見てみるとよいでしょう。
Salesforce Pardot(セールスフォースパードット)
Salesforce Pardotは株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するMAツールです。同社はMAツール以外にも、営業支援やEコマース関連の製品を提供しているため、さまざまな分野で30近い資格の認定を行っています。
同社が提供するMAツールの資格は、初級レベルの「Pardotスペシャリスト」と上級レベルの「Pardotコンサルタント」の2つに分かれています。
PardotスペシャリストはPardotの機能についての知識、ワークフロー設計、基本的な問題解決能力などが問われます。PardotコンサルタントはPardotの機能を熟知した上で、戦略を設計・分析できる能力が問われます。
ちなみに、同社はアメリカに本社があり、資格取得のために提供される資料は英語となっています。
資格を取得するメリット
ここまで、MAツール運用に活用できるスキルや資格についてご紹介してきました。では、これらの資格を取得することで得られるメリットについても見ていきましょう。
MAツールの機能理解が深めることができる
マーケターの仕事は実践で学ぶことが多く、MAツールの運用もツールによっては高機能なため初心者にはうまく使いこなせないこともあるでしょう。
しかし、資格取得に向けた学習をすることで、新たに知識を得ることはもちろん、同時にマーケターとして必要な基礎知識も身につけることができます。さらに、MAツールの操作に関わることを学べることも多く、資格を取得することでMAツールに対する機能理解も深めることができるでしょう。また、自身の習熟度を知るためのバロメーターにもなります。
スキルを証明できる
資格を取得していることで、マーケターとしてのスキルを持っていることを客観的に証明することができます。
現状は、国家資格などではありませんが資格を取得していることで知識や、実践的なマーケティングスキルについて学んでいることがわかります。そのため、就職や転職の際にも役立つでしょう。
マーケティングオートメーション(MA)の資格を取得して上手に運用しよう
MAツールを初めて導入する際は、未知のツールを使いこなせるか心配する方も多いでしょう。MAツール運用に最低限必要となるのは、Webマーケティングの基礎知識です。もしマーケティング分野の知識やスキルに自信が無い場合は、今回ご紹介した資格の取得を目指すなど、勉強に取り組むのも良いでしょう。
また、自身が知識やスキルを身につけることも大切ですが、運用時のサポート体制が充実しているMAツール提供ベンダーを選ぶことも重要です。実は、MAツール提供会社によってサポート体制には大きな差があります。導入初期から無料でコンサルティングを受けられるMAツールがある一方、FAQサイトで自力で調べるしかないケースや全て英語で書かれた説明書が提供されるだけというケースもあります。
資格取得でスキルアップを目指しつつ、サポート体制が充実したMAツールを導入することも併せて検討すると良いでしょう。
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