キラーコンテンツとは?Webマーケティングでの意味と活用例
インターネットの普及に伴い企業のマーケティングの方法も、よりWebを活用したものへ注力されつつあります。
そんなWebマーケティングの方法の一つ、Webコンテンツをマーケティングツールとして使用した方法が、「コンテンツマーケティング」、その中でも重要な役割を担うのが「キラーコンテンツ」と言われます。
今回は、Webマーケティングにおけるキラーコンテンツとはどのようなものか、活用例と一緒にご紹介します。
- ▼この記事で分かること
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- キラーコンテンツとは
- キラーコンテンツ例
- キラーコンテンツの作り方
- キラーコンテンツの成果を高めるポイント
- マーケティングオートメーションツール
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Contents
キラーコンテンツとは
キラーコンテンツとは、特定の分野の普及のために、集客をする力のある情報やサービスを指します。
例えばゲーム業界では、爆発的に売れるゲームソフトをキラーコンテンツと呼びます。キラーコンテンツになるには、そのソフトが売れるだけではいけません。そのソフトを利用できるゲーム機(ハード)を、広く普及させるほどの影響力がないとキラーコンテンツとは呼ばれません。
このようにキラーコンテンツとは、ある分野の普及を著しく広めるほどの影響力や、魅力があるコンテンツを意味します。
Webマーケティングにおけるキラーコンテンツ
Webマーケティングの世界では、「商品やサービスを売る力を持ったコンテンツ」をキラーコンテンツと呼びます。Webコンテンツ自体の魅力や、発信力で商品を売ることができる、売上に直結する、質の高いコンテンツを意味します。
キラーコンテンツのポイントは、ユーザーが求める情報であることです。キラーコンテンツに限らず、どんなマーケティング施策においても言えることですが、「自社が伝えたいこと」ではなく、「見込み顧客が知りたいこと」という目線は忘れないようにしましょう。
どんな役職、立場の人で、どんな課題を抱えているのか、購入を決める際は何がポイントになるのか等、見込み顧客や既存の顧客を調査、分析して、ターゲット像をしっかり把握しましょう。
その上で、どんな情報であれば顧客の検討を後押しできるのか、逆にハードルとなっている不安要素を排除できるのかを考えてコンテンツに落としていくと良いでしょう。
広告LPとの違い
キラーコンテンツと広告LPは、それぞれ異なる目的や役割があります。まず検索結果などで表示されることの多い広告LPの目的は、新規ユーザーを獲得することであり、短期的に行動を促すページです。即効性が求められ、具体的なプロモーションや商品販売に特化しています。
これに対してキラーコンテンツは、これまでに何度か接触したことのあるユーザーを主なターゲットとして、長期的な価値提供とエンゲージメントを目的とします。ターゲットにとって有益な情報を提供し、自社との信頼関係を築く役割を持ち、最終的にコンバージョンへと遷移させていきます。
キラーコンテンツ例
では具体的にどのようなコンテンツが、キラーコンテンツになり得るのでしょうか。ここでは、5つのコンテンツ例をご紹介します。
①商品紹介ページ
商品ページをキラーコンテンツにするのであれば、詳細な情報まで載せるようにしましょう。製品、サービスに求めることや不安に思うことは、顧客によって様々です。見込み顧客が知りたいことを網羅できているコンテンツが良いですね。
また、顧客に伝わりやすくする工夫も大切です。製造工程や実際の使用シーンを動画コンテンツにするなどの方法も考えられます。
②導入事例
製品自体の情報だけでは想像しづらい、製品購入後の具体的な使い方や得られる効果を伝えましょう。自社で導入した際の活用イメージが想像できることで、購入の意欲を高められるでしょう。
事例は、購入企業の業種や規模別、また課題別など様々な場面での事例が揃っていると、顧客はより具体的なイメージをしやすくなります。
➂お客様の声
ECサイトの口コミのように、第三者からの声というのは説得力があり、安心材料になるものです。実際に購入したお客様からの声は、これから購入しようとしている見込み顧客には嬉しい情報となるでしょう。
複数の既存顧客にアンケートを取って集計しても良いですし、実際にいただいた声を文章にまとめても良いでしょう。しかしやはり実際のお客様に登場してもらうことで、より説得力は増します。お客様の写真や、実際にインタビューした際の動画等は、より見込み顧客を引き付けるコンテンツとなるでしょう。
ポイントは、ストーリー性を持たせることです。課題の認識、製品の比較検討、導入時のポイントや苦労、そして現在得られている効果やメリット…というストーリーは、読み手にとってわかりやすく、印象的なコンテンツとなります。
④専門家による見解や評価
第三者からの声の一つとして、業界では有識者として認識されている人にインタビューや寄稿を依頼し、客観的に評価してもらうことも効果的です。
権威のある専門家に客観的に製品を見てもらうことで説得力が増し、見込み顧客の信頼や安心感に繋がるでしょう。
⑤調査データやアンケート
業界の動向やトレンド等、自社製品に絞らない広い視点での情報は、見込み顧客にとっても有益で知りたい情報と言えるでしょう。
第三者機関による調査結果や、「〇〇〇〇人に聞いた」などの対象を広くとったアンケート結果は、信憑性があり、興味も湧きやすいものです。
自社製品への興味や導入メリットにつながる情報を、コンテンツとして取り入れてみましょう。
キラーコンテンツの作り方
では実際にどのようにしてキラーコンテンツを作成するのでしょう。ここでは、具体的な作成手順について見ていきましょう。
1.既存顧客がCVに至ったコンテンツを把握
まずは、実際に自社の商品やサービスを購入したことのある既存顧客がどのようなコンテンツを経由して購入に至ったのかを把握しましょう。
顧客がどのようなコンテンツを経由してCVに至ったのかを把握するには、GoogleアナリティクスやMAツールなどを用いることで簡単に把握することができます。
2.仮説と検証
経由したページやCVに至ったコンテンツの共通点を把握することで、顧客がどのような課題やニーズから自社商品の購入に至ったのか明確になります。これをもとにニーズや抱えているであろう課題の仮説を立てましょう。
その仮説をもとに、自社の商品やサービスがそれらの課題をどのように解決できるのかを洗い出します。
3.顧客ニーズに沿ったコンテンツを作成
CVに至ったコンテンツを洗い出し、顧客のニーズや課題が把握できたら、その課題を持つ顧客に関心をもってもらうためにはどのようなコンテンツが必要であるか検証していきます。
顧客の潜在的なニーズを満たすことで、キラーコンテンツとして活用できるようになるでしょう。
成果を高めるキラーコンテンツの活用シーン
キラーコンテンツが作成できたら、実際にどのような場面で活用することが効果的でしょうか。ここでは、キラーコンテンツの成果を高めるために活用すべき場面をご紹介します。
リンク誘導を活用する
リンク誘導を活用することで、サイトの滞在時間やクリック率を向上させるだけでなく、CVへと誘導することも可能です。
例えば、「MAツール事例コンテンツ」のダウンロードをCVとしている場合、まず「MAツールとは」というページに「MAツールの使い方」などのコンテンツへと誘導するリンクを貼り、さらに「事例コンテンツ」に誘導するリンクを貼るといったように、サイト内での回遊を促します。
また、このような関連ページを閲覧しているユーザーに対して、ポップアップ広告を表示することでCVへと導くことの可能性を高めます。
リターゲティング広告で活用する
自社サイトに複数回訪問しているユーザーや、サイト内を回遊していることがわかるユーザーに対しては、リターゲティング広告でキラーコンテンツを活用することも効果的です。
リターゲティング広告は、再度自社サイトに訪れなくても広告を表示できるため、上述したリンク誘導ではCVに至らなかったユーザーに対してもアプローチすることができます。
メルマガで活用する
メールマガジンなどのメールマーケティングにキラーコンテンツを活用することも効果的です。
メルマガを購読してくれているユーザーは、すでに自社への興味関心を持つ見込み顧客であるため、ステップメールなどを活用し、徐々にメールの内容をキラーコンテンツへと導くことで、CVへとつながる可能性を高めることができます。
キラーコンテンツの効果を測定するには?
キラーコンテンツの効果を最大限に引き出すためには、定量的なデータと定性的なフィードバックの両方を使って、継続的に効果を測定・改善することが必要です。
効果的なキラーコンテンツを作成するためにも、これまでの顧客の行動やCVに至るまでに経由したコンテンツを把握することが重要であり、行動解析や、アクセス解析を行うことが欠かせません。
このような行動履歴はGoogleアナリティクスやMAツールなどを用いることで簡単に把握することができます。
キラーコンテンツを効果的に活用し、CVへと導くためにもこれらのツールの導入が欠かせないといえるでしょう。
当社が提供しているマーケティングオートメーションツール「List Finder」では、Webサイトに訪れたユーザー数や離脱した訪問者などさまざまなデータを可視化することができ、継続的な効果測定や改善を行うことが可能です。
おわりに:ユーザーの要望に合わせたコンテンツ作成を!
今回は、Webマーケティングにおけるキラーコンテンツとはどのようなものか、例と一緒にご紹介しました。
キラーコンテンツを作成するには、まずユーザーがどのような情報を求めているのかを調査しなくてはなりません。見当違いの情報を発信しても、ユーザーは興味を示してくれないからです。
ユーザーの要望に合うような情報を伝えるキラーコンテンツができれば、商品の売上にも貢献できるはずです。