【2025版】MAツールの料金・価格相場を徹底比較。最適なツールを選ぶポイントは?

マーケティングオートメーション

【2025版】MAツールの料金・価格相場を徹底比較。最適なツールを選ぶポイントは?

多くの企業で活用されるマーケティングオートメーション(MA)ツール。これから導入しようとしている方にとっては、「費用が高くても多機能な方がいいのか?」「うちの予算だとどのツールなら導入できる?」と迷うことも多いでしょう。

今回は、主要なBtoB向けMAツールの料金・価格を徹底比較します。また、その中でも中小企業に特におすすめしたいツール6選について詳しくご紹介し、MAツールの機能や導入のメリット・デメリットや、自社に最適なツールを選ぶポイントについて解説していきます。

お急ぎの方や社内での導入検討を進めたい方向けに、ダウンロード資料「MAツール比較表」をご用意いたしました!本記事よりも更に詳しく各MAツール製品の費用・価格、機能、サポート内容、セキュリティなど約30項目を1枚の表にしてまとめています。フォーム入力は1分で完了しますので、ぜひダウンロードしてご活用ください!

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▼この記事でわかること
  • MAツール価格・料金比較表
  • MAツールの料金・価格相場
  • MAツールの概要・メリットとデメリット
  • 自社に合ったMAツールを選ぶための比較ポイントとチェック方法

【2025年版】中小企業におすすめなMAツール10選の料金・価格比較表

特に初めてMAツールを導入する際は、料金や価格が気になるものですよね。早速ですが、中小企業におすすめしたいMAツール10社の「初期費用」「月額費用」(2025年現在)をご紹介します。

ツール名 提供会社 初期費用 月額費用 無料トライアル
List Finder

株式会社Innovation X Solutions 100,000円 45,000円~
Kairos3 Marketing カイロスマーケティング株式会社 非公開 15,000円~ -
Synergy! メールAPI シナジーマーケティング株式会社 0円 5,000円~
Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot) 株式会社セールスフォース・ドットコム 0円 180,000円~ -
Adobe Marketo Engage アドビ株式会社 非公開 非公開 -
SHANON MARKETING PLATFORM 株式会社シャノン 非公開 120,000円~ -
HubSpotprofessionalプラン HubSpot Japan株式会社 0円 96,000円~
SATORI SATORI株式会社 300,000円 148,000円~ -
b-dash 株式会社データX 非公開 非公開 -

※2025年9月調べ

MAツール10社の費用感を掴めたでしょうか。今後、実際にMAツールの導入を検討していく方も多いかと思いますが、その際には、価格だけではなく、機能やサポート体制についても比べていくことが重要です。

そこで、「機能」「価格」「サポート体制」「セキュリティ」など、MAツールの導入検討に役立つ約30項目で比較・検討できる資料を徹底比較した「【2025年最新版】MAツール比較表」をご用意いたしました。ダウンロードは無料ですので、MAツールの比較にお役立てください!

MAツールの導入にかかる費用

MAツールを導入する際に最も気になるのが「費用はどのくらいかかるのか?」という点です。しかし、ひと口に料金といってもツールごとに体系や課金基準が異なり、初期費用や月額費用のほかに追加料金が発生するケースもあります。

相場感をつかみつつ、どこまでが料金に含まれるのか、無料トライアルをどう活用するかを理解しておくことで、導入後の予算超過や失敗を防ぐことができます。ここでは、MAツールの料金体系や価格相場、費用の内訳について整理して解説します。

MAツールの料金体系の種類

MAツールの料金体系には大きく3つのパターンがあります。最も一般的なのは「月額定額制」で、利用する顧客数や配信数に応じてプランが分かれています。次に「従量課金制」は、実際に配信したメール数やリード数に応じて料金が変動する仕組みです。

小規模企業に人気なのが「フリーミアム型」で、基本機能は無料、有料機能を追加していく形です。自社の運用規模や成長フェーズに合わせ、どの課金モデルが適しているかを把握することが重要です。

MAツールの料金・価格相場の目安

MAツールの価格帯は導入規模や機能により大きく異なります。一般的に小規模・スタートアップ向けは5,000円〜50,000円/月、中堅企業では50,000円〜150,000円/月、大企業や高度な機能を求める場合は150,000円以上/月が目安です。

初期費用は0円から数十万円と幅がありますが、最近は無料で始められるサービスも増えています。相場を知っておくことで、自社の予算と導入可能なツールのマッチングがスムーズになります。

料金に含まれる費用

月額費用には通常、メール配信やリード管理、基本的なレポート機能などが含まれています。また、標準的なサポート(FAQ、メール対応)が付随するケースも多いです。ただし「料金に含まれる範囲」はツールによって差があり、同じ月額でも利用可能な機能やサポートレベルが大きく異なることがあります。

導入前には、基本料金に何が含まれているのか、追加料金が発生しない範囲を明確に確認することが大切です。

追加で発生しやすい費用
基本料金のほかに、見落としがちな追加費用にも注意しましょう。よくあるのは「登録リード数超過」「メール配信数の上限超過」「ユーザーアカウント追加」による課金です。また、外部システムとのAPI連携や、専任コンサルタントによるサポート、導入支援プログラムが有料オプションとなるケースもあります。導入後に「思ったより高くついた」とならないよう、追加料金の条件を事前に確認しておくことが重要です。

【2025年版】中小企業に特におすすめしたいMAツール6選

ここからは先程ご紹介した10製品の中から、中小企業に特におすすめなMAツール6製品についてご紹介します。料金・価格以外についてもまとめていますので参考にしてみてください。

1.List Finder

List Finder
List Finderは1,800社以上の導入実績がある国産のMAツールです。BtoBの営業・マーケティング活動に必要な機能を搭載し、購買意欲の高い有望顧客に最短でアプローチできるような仕組みづくりを支援します。

月額4万円台~という価格帯のためスモールスタートが可能です。また、追加料金なしで専任コンサルタントによる定期的な勉強会や個別サポートも行っているため、初めてのMA導入で不安がある企業でも安心して利用できます。BtoBに必要な機能も充実していて、お試しでも本実装でもおすすめできるMAです。

参考:List Finder - 【リストファインダー】- BtoB特化のMAツール

2.BowNow

BowNow
BowNowははじめてのMA導入に必要な機能を備えたシンプル設計のMAツールです。複雑な設定をしなくても使い始めることができる「ABMテンプレート機能」をはじめ、日本のマーケティング現場でも使えるツールにするために、営業部門・マーケティング部門も使えるシンプルな設計にこだわっており、導入企業は14,000社を超えています。

さらに完全無料のフリープランから使うことができ、有料プランでも必要な機能を必要なだけ課金していく料金体系となります。最低限のコストでマーケティング活動を開始できるのではじめてMAツールを活用する会社におすすめです。

参考:BowNow - 低価格で始めやすいMA

3.Kairos3 Marketing

Kairos3 Marketing
Kairos3 Marketingはお客様のマーケティング・営業活動を手厚く支援するMAツールです。
リード獲得から商談獲得までマーケティング・営業活動におけるさまざまな場面で活用でき、企業の大小に関わらずマーケティング課題の解決につなげます。

また、申し込みから利用開始まで最短1営業日でアカウントが発行されるというスピーディーさが魅力です。従量課金制なので、利用規模に合わせた費用設定にできるのも強みでしょう。

参考:Kairos3 Marketing - マーケティング・営業活動を、あつく支援するツール

4.HubSpot

HubSpot
HubSpotはマーケティング、営業、コンテンツ管理や、カスタマーサービスの業務に欠かせないソフトウェア、連携機能、リソースを全て備えたツールです。必要なツールや機能が全て1つのプラットフォームに集約されているため、部門間の連携やデータの統合がスムーズになります。

初期費用0円から始められるのでお試しで導入もしやすく、インバウンドセールスを考えるうえではとても有能なツールです。日本語によるカスタマーサポートも充実しており、安心して活用することができます。

参考:HubSpot - 無料で始められるマーケツール

5.SATORI

SATORI
SATORIは1,500社以上の導入実績がある国産のMAツールです。一般的なMAツールと違って「個人情報を取得できている見込み顧客」だけではなく「個人情報を取得できていない見込み顧客」にも商談の機会を創出することができる「アンノウンマーケティング」に強みがあります。

既存、休眠、そして匿名の見込み顧客に適切なアプローチを行うことで、商談機会をさらに増やすことができます。管理画面はシンプルに構成されており、運用経験の少ない初心者マーケターにも安心してご利用いただけます。

参考:SATORI - 見込み顧客を増やすマーケティングオートメーション

6.Marketing Cloud Account Engagement

Marketing Cloud Account Engagement
Marketing Cloud Account Engagementは、世界No.1の顧客管理(CRM)プラットフォームセールスフォース・ドットコムが開発したBtoB特化のMAツールです。マーケティング活動に必要なメルマガ配信、Webトラッキング、ランディングページ制作、フォーム制作など、さまざまな機能を備えています。

さらに豊富なレポーティング機能によりマーケティングの結果を可視化することができるので、PDCAサイクルを効率的に回すことができます。Salesforce Account engagementはSalesforceが提供しているMAツールなので、すでにCRM/SFAでSalesforceを使っている企業におすすめです。

参考:Marketing Cloud Account Engagement - セールスフォース・ドットコムが開発したMAツール

ここまで中小企業に特におすすめしたいMAツール6選をご紹介しました。これら6製品の費用、機能、サポート体制、セキュリティなど約30項目に関する比較表をご用意しました。
約1分のフォーム入力でダウンロード頂けますので、社内でのMAツール導入検討時などにご活用ください!

また、今回の記事では、「MAツールの基本的な知識」もまとめていますので、MAツールのことをもっと知りたいという方は、ぜひこのまま記事を最後までお読みください。

MAツールとは?

MAツールは、「見込み顧客の獲得から購買までのプロセスを自動的に支援するソフトやツール」のことを指します。

インターネットが普及した現在、なにか商品の購入検討をする際に、提供会社からの営業を必要としなくなりました。見込み顧客が自身で情報収集をすることで、企業の営業担当に問い合わせる頃には検討が終わっているケースが多くなっています。

そのため、購買検討が顕在化する前から見込み顧客と接触し、それぞれの見込み顧客に合わせた適正な商品やサービスのアピールを行う必要があります。しかし、そのためには莫大な工数がかかるため、MAツールを活用した自動化・効率化が進んでいるのです。

MAツールを活用すると、以下が可能となります。

  • 顧客の興味や関心に合わせたコンテンツの配信や広告の提供
  • 見込み顧客のスコアリングやトラッキング
  • 適切なタイミングで営業を行う

金額や機能はそれぞれ異なるものの、MAツール導入の目的は企業の利益や生産性を上げるための活動のサポートを行うことと言えるでしょう。

MAツールの主要機能

ここからはMAツールの重要な機能を詳しく見ていきましょう。主に、「顧客管理(リード管理)」「メール配信」「セミナー管理」「行動解析、アクセス解析」の4つが挙げられます。どのMAツールにも搭載されている機能になるので導入を検討されている方はしっかりと把握しておきましょう。

【機能1】顧客管理(リード管理)

社内で保有する見込み顧客(リード)のデータを一元管理する機能です。これまで社内で保有していたリード情報をCSV形式で読み込み、重複する情報は名寄せすることができます。見込み顧客の選別・属性分け(リードクオリケーション)を行うことが可能であり、SFAやCRMなどとの連携も可能です。

例えば、以下のような顧客管理ができるでしょう。

  • 見込み顧客の属性の設定やステータス管理
  • これまでの行動履歴のタグ付けなど
  • 「業種」「役職」「ニーズ」などの項目毎のリード絞り込み
  • 購入を検討予定であるか否かなどのステータスや「展示会参加」などのタグによる絞り込み

この機能を有効活用することで、これまで人的リソースを割いて行ってきた作業の効率化が可能です。また、見込み顧客のWeb上の行動を分析した優先順位付けなども自動化できるため、より迅速で効率的なマーケティング活動を行えるようになります。

実施したマーケティング活動の履歴も蓄積されていくため、社内での情報共有やこれまでの施策に対しての見込み顧客の反応に即した効果的なアプローチが可能になります。

【機能2】メール配信(コンテンツ配信)

MAツールで管理する見込み顧客にメールを配信することができます。これは、リードナーチャリング(顧客の育成)に該当し、相手の興味や関心に合わせて適切な適正な商品アピールが可能です。それによって、各見込み顧客にとって有益な情報を提供することができ、見込み度合いの向上に貢献できるのです。

テンプレートを活用して手軽にテキストメールやHTMLメールを作成したり、配信するリードの抽出条件や配信日時などを指定しなど指定して、効率的にメール配信をすることができます。

また、メールを配信して終わりではありません。

  • 配信後の配信成功数や見込み顧客の開封率といった成果が見られる
  • それぞれの見込み顧客がメール配信後にどのWebページに遷移したのか、誰がどのメールに興味を持ったのかを分析できる
  • メールの内容を顧客のニーズに合わせて変えられる

上記のように、より大きな成果につなげるための分析も可能です。

注意したい点として、MAツールにはメール配信数に制限を設けていることが一般的です。一度に配信するメールの数が少なくても、繰り返し配信すればすぐに上限を超えてしまう事もあります。自社で導入した際の活用方法を想定したうえで、ツールを選択しましょう。

【機能3】行動解析(トラッキング)・アクセス解析

顧客管理やメール配信などの機能を使用しつつ、見込み顧客について以下のポイントから行動解析・アクセス解析機能が可能です。これは、リードナーチャリング(見込み顧客の育成)の部分にも該当します。

  • どのWebページをどのくらい閲覧したのか
  • どこからアクセスしたのか
  • アクセス後、どこで離脱・サービスの購入・資料請求などが行われたのか

閲覧ページや滞在時間などのデータから、見込み顧客が何に興味を持っているのかを知ることができ、効果的なマーケティング施策につなげられます。
また、IP解析が可能なMAツールであれば、解析・分析の結果から自社サイトにアクセスしたユーザーに対して以下の情報を把握できます。

  • 企業名
  • 連絡先
  • 売上高
  • 上場区分

様々な企業情報も取得できるため、自社に興味のあるターゲット企業を把握し、取得した情報をもとに営業の優先度を付けることが可能です。加えて、トラッキング機能を利用して見込み顧客の温度感に合わせて、適切なサイト作成に反映することもできるでしょう。

【機能4】セミナー管理

自社で開催するセミナーの管理が容易にできる機能です。リードナーチャリング(顧客の育成)につながるものであり、MAツールを活用することでより効果を高められます。
専門知識がなくとも、以下のような操作が可能です。

  • マウスでの操作とテキスト入力で、セミナーの案内ページや申し込みフォームの作成などができる
  • 通常であれば手作業で行われる、セミナーの申し込み完了メールやセミナー開催直前のリマインドメール
  • セミナー参加のお礼メールなどを簡単に一括配信する

また、MAツールの顧客管理の利点を活かし、参加者の管理も容易にできます。開催当日の管理はもちろん、見込みの高い参加者の抽出や分析が効率的になり、開催後の営業アプローチに活かすことができます。セミナー開催の回数増加や、セミナー参加者からの案件の増加に繋がるでしょう。

MAツールの導入検討に役立つ「MAツール比較表」をご用意いたしました!
比較表には各社MAツールの主要な機能を紹介しています。さらにダウンロードいただくと「価格」「サポート内容」「セキュリティ」など、約30項目で比較・検討できる資料もご用意しております。ダウンロードは無料ですので、MAツールの比較にお役立てください!

MAツールを導入するメリット

MAツールの機能をふまえたうえで、効率的に運用していくことが、これからの適切な商品やサービスの提供において非常に重要となります。これまでは実現できなかった生産性の向上や人的コストの削減が期待できるでしょう。以下で、MAツールを導入することで得られるメリットをまとめました。

1. 時間・人のコストを削減できる

MAツールを導入することで、見込み顧客のニーズやタイミングに合わせたアプローチが可能となります。

とくに中小企業では、人材不足が深刻問題なため、より一層の営業効率化や生産性向上が課題となっていますが、MAツールを有効活用することで、顧客の現在のニーズを把握し、適切な適正なタイミングでの営業や商品アピールなどが可能です。そのため、営業とマーケティングに対するコストを削減できます。

2.そのままでは気が付かない「隠れHotリード」にアプローチできる

相手から問い合わせが無い状態では、こちらから一人ずつアプローチをしていかない限り、「サービスの検討を進めている」ことに気づくのは困難です。
しかし、MAツールを導入することで、以下のような見込み顧客のアクションを可視化できます。

  • 問い合わせフォームまで来ているが、離脱している
  • 短期間に何度も自社のWebサイトに来訪している
  • 事例・価格など、導入検討に利用しそうなページをよく閲覧している

これらのアクションがあった見込み顧客は、「問い合わせまではいかないが、サービスの検討をしている可能性が高い」、いわば“隠れHotリード”です。彼らにアプローチすることで、より多くの商談獲得が見込めるのです。

3. 「いつの間にかコンペ負け」を防げる

アメリカのコンサルティングファームの調査によれば、「直近の導入意欲が見られなかったためフォローをやめてしまった見込み顧客のうち、じつに8割は2年以内に競合製品を導入している」との結果が出ています。

これは、再度検討意欲が高まったタイミングをキャッチアップできず、放置してしまうために起こります。MAツールを使えば、以下のような顧客フォロー体制を構築し、「再度導入検討が高まったタイミング」を見逃さずにフォローできます。

  • 直近での導入意欲が低い場合は、メールなどで定期的にコミュニケーションをとる
  • 再度検討が進み、自社サイトに来訪しているタイミングをキャッチアップ
  • セールスより再アプローチ、商談につなげる

MAツールを導入するデメリット

MAツールを導入することで、多くのメリットを得ることができますが、企業によってはデメリットに感じられる点もあります。しかし、これから紹介するデメリットは導入・運用時にしっかり対策をすることで回避できるものばかりです。導入検討時にチェックしておきましょう。

1.導入しても十分に使いこなせない

せっかくMAツールを導入したとしても、うまく使いこなすことができず、ほとんど運用できていない企業が多いのも現状です。

導入当初は「MAツールを入れたら成果が出る!」という思い込みから、導入すること自体が目的となってしまうことがあります。導入しただけで満足してしまい、その後の運用や定量的な数値目標も立てられず、効果を確認して改善していくというPDCAサイクルが回せなくなります。
そうならないようにまずは、MAツールを導入する目的を明確にし、導入後に目指すべき目標を定めるようにしましょう。

目標の持ち方としては、たとえば「営業にパスをするリード数を○%向上させる」→「そのためにMAツールの○○の機能を使ってまずは効果検証してみる」など、具体的な目標、目的を事前に明確にしておくのがおすすめです。

2.十分な人的リソースがない

MAツールの導入当初は、マーケティング担当者の業務量が増えることもあります。例えば、MAツール導入時に設定作業や操作方法の確認、営業部門への周知など、マーケティング担当者の工数が増えることになります。

MAツールは、知識・経験のある専任の担当者以外では運用が難しい場合も少なくありません。専任の担当者を用意できない場合は、導入や運用のハードルが高くないシンプルな機能のMAツールを選ぶとよいでしょう。

それでも運用のリソースが足りないという場合はMAツールを提供する会社のサポート・運用代行サービスを受けながら運用していく方法もあります。導入前に自社の人的リソースやMAツールの機能・操作性、サポート体制は必ずチェックしましょう。

MAツールを選ぶ際の5つの比較ポイント

数あるMAの中から自社にピッタリのものを選ぶためには、以下の5つのポイントを意識しましょう。

1.MAツールの使いやすさ

MAツールは高機能であればあるほど複雑になりがちです。マーケティングに精通した担当者がいない企業や、リソース不足の中小企業では「高機能すぎて使いこなせない」という失敗例も多く見られます。

そのため、以下の観点で「使いやすさ」をチェックするとよいでしょう。

  • 導入から運用までの操作が直感的か
  • 日本語UIや日本語サポートが整っているか
  • マニュアルやナレッジが充実しているか

特に中小企業では、専門人材が不足しているケースも多いため、「MA未経験者でも使いやすいか」が大切な判断基準となります。

2.自社の課題を解決できる機能があるか

「高機能だから安心」とは限りません。重要なのは、自社の課題を解決できる機能が備わっているかどうかです。たとえば、以下のように課題ごとに必要機能を整理すると検討しやすくなります。

  • リード獲得を強化したい場合:フォーム作成機能、セミナー管理機能
  • 既存顧客を育成したい場合:メール配信、スコアリング機能
  • 営業効率を改善したい場合:CRM/SFAとの連携、トラッキング機能
  • 見込み顧客の可視化が課題:アクセス解析、匿名リード解析

自社の課題を明確にしたうえで、必要な機能が標準搭載されているか、あるいは追加料金で利用可能かを確認しましょう。

3.導入しやすい価格かどうか

中小企業にとっては「使いやすさ」と同時に「導入価格」も重要な要素です。以下を比較ポイントに加えると、後々の費用トラブルを防げます。

  • 初期費用の有無
  • 月額費用の課金基準
  • 追加費用の有無
  • 無料トライアルの有無

「安さ」だけを重視すると機能不足に陥りがちですが、逆に「高機能=最適」とも限りません。自社の利用規模と目的に応じて、価格と機能のバランスを重視することがポイントです。

4. サポート体制の充実度

導入後に「設定が難しい」「思った通りに成果が出ない」と悩む企業は多いため、サポート体制は非常に重要です。

  • 無料サポートと有料サポートの違い
  • 専任担当(カスタマーサクセス)の有無
  • 導入支援・初期設定代行があるか
  • 日本語対応や電話・チャット対応の有無

特にMAツール初心者の企業では「価格」以上にサポートの有無が成功の分かれ目になります。

5.既存システムとの連携性

CRMやSFA、営業支援ツールなど、既に使っているシステムと連携できるかどうかも重要です。

  • SFAとの連携有無
  • MAツール同士や外部アプリとのAPI連携
  • 既存の営業フローを壊さず導入できるか

「連携できなかった結果、データが分断して二重管理になる」という失敗はよくあります。

MAツールの月額費用は条件で変動する|導入前に確認すべき注意点

記事の冒頭でもご紹介した下記の表で、中小企業におすすめしたい10社のMAツールの導入費用の参考例をみていきます。

ツール名 提供会社 初期費用 月額費用 無料トライアル
List Finder 株式会社Innovation X Solutions 100,000円 45,000円~
Kairos3 Marketing カイロスマーケティング株式会社 非公開 15,000円~ -
Synergy! メールAPI シナジーマーケティング株式会社 0円 5,000円~
Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot) 株式会社セールスフォース・ドットコム 0円 180,000円~ -
Adobe Marketo Engage アドビ株式会社 非公開 非公開 -
SHANON MARKETING PLATFORM 株式会社シャノン 非公開 120,000円~ -
HubSpotprofessionalプラン HubSpot Japan株式会社 0円 96,000円~
SATORI SATORI株式会社 300,000円 148,000円~ -
b-dash 株式会社データX 非公開 非公開 -

※2025年9月調べ

注意したいのは、一口に「月額費用」と言っても、金額の設定条件は各ツールによって異なります。たとえば、登録する顧客数や実施するキャンペーン数、メール配信数によって、上記の金額は変わってきます。自社の状況、今後の活用方法を鑑みたうえで導入できそうな価格帯のMAツールを選択しましょう。

また、導入前に無料で試せるツールも多いので、検討の際は使用感の確認などに利用することをおすすめします。CRMやSFAなど既に導入されているシステムとの連携も重要です。

加えて、機能を比較する場合は、自社のどのような部分をサポートしてどのように解決できるのかを明確にしましょう。たとえば、上記の表のSynergy! メール APIとMarketing Cloud Account Engagementでは、システム連携やツールとして何ができるのかという点が全く異なります。そのため、自社のどのような課題をMAツールで解決したいのか導入前に把握し、金額だけにとらわれずにツール選定を行うことが重要です。

MAツールの運用を成功させるコツ

MAツールを運用する場合、最も検討しなければならないことは「目標設定」です。たとえば、MAツールを導入するとしても、クリアしたい課題は各企業によって異なるのが現状です。

  • メールからリードを獲得したい
  • コンテンツマーケティングの数字を改善したい
  • PVは取れているがCVをもっと改善したい

MAツールはあくまでもマーケティング施策をサポートするための手段です。そのため、施策そのものは、運用する企業が検討する必要があります。つまり、マーケティング施策として必要なコンテンツやリソースは自社で用意する必要があり、MAツールはあくまでもサポートであることを認識しておきましょう。

とくにBtoBでは、商品やサービスの購入までに長い期間を要することも少なくありません。そのため、メールやHPでどのようにマーケティング施策を展開し、結果に導くのか、導入前に十分な検討が必要です。

まとめ:MAツールは料金・価格の安さだけに着目しない

今回は、中小企業向けMAツールの主要な機能や導入の際の大切なポイント、および10社の導入費用について解説しました。企業の営業活動はますます効率化を求められ、多くの企業がマーケティング活動を本格的に始めています。

そのため、大企業だけではなく、日本の中小企業でもMAツール導入が進んでいる状態です。企業における課題解決・マーケティング施策の支援のためにも、MAツールの導入を検討してみましょう。