【2023年版データ】日本のMAツールの市場規模や導入率は?
マーケティングオートメーション(以下MAツール)の市場規模は年々大きくなっていて、各企業の導入率も増加しています。
かつて、MAツールは大企業が導入するものというイメージがありましたが、最近では中小規模向けの需要も大きくなってきているのです。
では、大企業だけではなく中小企業までもがMAツールの導入を決めている理由とは何でしょうか。ここではその理由や国内外の市場規模、日本で人気のMAツールを紹介いたします。
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Contents
マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模
まずは、国内・国外共に成長を続けるMAツールの市場規模データを紹介します。
国内の市場規模:2020年時点で543億円
矢野経済研究所が2021年11月に発表した国内MAツール市場の調査結果(DMP/MA市場に関する調査を実施 2021年)によると、日本国内のMA市場は引き続き拡大傾向が続いており、その市場規模(事業者売上高ベース)は2021年で600億円と推測され、2026年には865億円に達すると予想されています。
ユーザー企業側のMAツールの認知度も上がりつつあります。大手だけでなく中小企業での導入も増えているほか、MAツールベンダーの住み分けが進み、複数ツールの併用や他MAツールへリプレイスするケースも見られ、今後もMAツールを導入する企業は増え続けるでしょう。
世界の市場規模:2026年までに63億ドルに達する見込み
続いて、日本を含めた世界でのMAツールの市場規模を見ていきましょう。ここではGrand View Reserch社が2021年に発表した調査結果グローバルマーケティングオートメーション市場レポート 2021を参考にご紹介します。
新型コロナウイルス流行により各国の経済にも大きな影響をもたらしました。そんなさなかにも、世界中ではDX化が進み、MAツールの世界の市場規模は拡大しています。その市場規模は2020年に39億ドルと推定され、2026年までには63億ドルに達する見込みと予想されています。
さらに、2021年のアメリカ市場は12億ドルと推定されています。また、中国市場では2026年までに8億ドルにまで成長する見込みであり、日本でのMAツールの認知度、導入率は世界各国と比較するとまだまだ低いといえるでしょう。
マーケティングオートメーション(MAツール)の導入率
次は、マーケティングメディア「Mtame」の調査結果より、MAツールの導入率をみていきましょう。
企業に勤める全国の20代〜60代の男女に対して実施した「マーケティングオートメーションに関するアンケート」(Mtame株式会社)から一部調査を抜粋します。
設問に回答した1,588名のうち、「MAツールを導入している」と回答したのは17%と、昨年の15%から17%へ微増という結果になりました。
2021年10月の同調査によると、MAツールの導入率は2018年10%、2019年は13%、2020年は15%でした。この調査から、MAツールを導入する企業が年々増えていることが分かります。
MAツール「List Finder」の導入事例はこちらにまとめています。導入企業様のMAツール導入前の課題、現在のMAツール活用法などをお伺いしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模や導入率が大きくなっている理由
このように、MAツールの市場規模や導入率は年々増え続けています。その理由を3つに分けて解説します。
1.バイヤーズジャーニーが変化している
バイヤーズジャーニーとは、製品やサービスを認知・検討・購入までにたどるプロセスのことです。一昔前に比べて、今ではWeb上で簡単に情報を得られるようになり、疑問に思ったことや欲しい商品の情報など、情報収集はWeb上で行うのが当たり前になってきています。
BtoBビジネスにおいてもこの流れは同様で、新商品を調べたいときに見込み顧客が取る行動は「営業に問い合わせ」ではなく「インターネットで検索」です。
このように顧客は営業担当者の一方的な宣伝文句からではなく、自分で調べて購入する傾向にあるのです。こうした顧客の購買行動の変化に対応するためにも、MAツールの普及が進んでいます。
2.個々人に合わせた情報提供が求められている
情報が溢れ、1日に何十通もの企業からメールを受け取る時代。顧客が思わずクリックしたくなるようなパーソナライズされた情報提供への需要が高まっています。
顧客の属性や行動のデータを収集してまとめるMAツールの導入で、各企業はパーソナライズされた情報提供が可能になります。
3.業務効率化の必要性
日本の少子高齢化や人口減少による人員不足、働き方改革などにより、これまでのような企業活動を行うことが難しくなっていることから、業務の効率化や生産性の向上が求められています。こうした働き方の変化に合わせるためにも、MAツールの普及が進んでいるのです。
MAツールの導入は、マーケティングプロセスの自動化を可能にし、これまで手作業で行っていた業務の削減による効率化、人的工数の低減によりミスを減少させるなど、生産性の向上も期待できるでしょう。
マーケティングオートメーション(MAツール)の今後の展望
MAツールは、将来的に以下の様な展望が予想されます。
AI技術の発展
AI技術はますます進歩しており、MAツールにおいてもAI技術を活用した機能が増えることが予想されます。
例えば、AIを活用することで精度の高いターゲティングや、自動化されたカスタマージャーニーの構築などが可能となり、より精度の高い施策を行うことができるでしょう。
このように、AIを活用したMAツールを導入することで、より効率的かつ効果的なマーケティング活動を行うことができるようになります。
さらなる普及
これまでMAツールは、大企業やマーケティング部門のみで使用されることが主流でしたが、将来的には中小企業やBtoC企業でも普及することが期待されます。
例えばBtoC企業でMAツールを導入した場合、顧客データを統合することでより正確なターゲティングが可能になります。さらに、ユーザーが閲覧した商品に関連したクーポンを配信するというような、顧客に合わせパーソナライズされたコミュニケーションを図ることができるなど、より効果的なマーケティング活動が可能になるでしょう。
日本でシェア率が高いマーケティングオートメーション(MAツール)3社を紹介
次は、日本で多くの企業に導入されているMAツールを紹介します。
List Finder(リストファインダー)
株式会社Innovation X Solutionsが提供する「List Finder」は、BtoBに特化した国産のMAツールです。
レビューサイトにて「ITreview Grid Award」のユーザー評価が高い製品に送られる称号「Leader」を2期に渡り受賞しました。
- 【特徴一覧】
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- 導入企業アカウント数1,800件(国内、BtoBのみ)
- 月額利用料は4万円台〜、中小企業向け
- 導入初期は担当のコンサルタントによる無料サポートが受けられます
- 無料トライアルあり
「試しにMAツールを導入してみたい」「運用に自信がない」など考えている企業の、初めてのMAツールとしておすすめです。
(参考:https://promote.list-finder.jp/)
Adobe Marketo Engage(アドビ マルケト エンゲージ)
「Adobe Marketo Engage」はアメリカで開発されたMAツールです。2018年にAdobe(アドビ)にMarketoが買収され、より強力なツールとなりました。
ディスプレイ広告、SNS広告、アプリ内広告など広告に特化していて、さまざまなチャネルと連携できるのが特徴です。
- 【特徴一覧】
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- 導入実績はBtoB、BtoCを問わず全世界で5,000社以上
- 利用料は問い合わせ、大企業向け
- 基本はサポートサイトのみ、有償コンサルティングがメイン
- 無料トライアル無し
Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
「Marketing Cloud Account Engagement」はSalesforce(セールスフォース)社が提供するBtoB向けのMAツールです。
Salesforce社はアメリカに本社を置く、マーケティング、eコマース、営業などの顧客管理に役立つさまざまなサービスを提供している会社です。「Marketing Cloud Account Engagement」は同社が提供するSFAとスムーズに連携できるMAツールです。
- 【特徴一覧】
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- 導入実績数は不明、BtoB、BtoC問わず実績あり。
- 利用料は150,000円~
- 基本はサポートサイトのみ、オプション契約社は電話可
- 無料トライアル無し
(参考:https://www.salesforce.com/jp/)
BtoB向けMAツール6製品を機能・価格・サポート体制・セキュリティ面などで比較した「MAツール比較表」とList Finderの「製品資料」をセットにしたPDFを用意しました。こちらの画像から無料でダウンロードできます。
マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模は、今後も拡大傾向にある
多種多様な顧客のニーズを満たすため、国内外でMAツールを導入する企業が増えつつあります。また、働き方改革が推進される中、より効率の良いマーケティング/営業活動を実現するべく、MAツールの導入に踏み切る企業も増えてきています。
しかし、MAツール市場には多くの製品が存在します。
同じMAツールであっても、初めて導入する企業向けの製品から、多機能でMAツール運用に慣れている企業向けの製品まで様々です。
そこでMAツールの導入・運用が初めての企業は導入前に、「サポート体制が充実しているか」「操作性が良く使いやすいか」などを確認することが重要となります。
MAツールの選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。