【2021年版データ】MAツールの市場規模は拡大傾向!導入率は?
マーケティングオートメーション(以下MAツール)の市場規模は年々大きくなっていて、各企業の導入率も増えています。かつてMAツールは大企業が導入するものというイメージがありましたが、最近では中小規模向けの需要も大きくなっています。
大企業だけではなく、中小企業までもがMAツールの導入を決めている理由とは何でしょうか。ここではその理由や国内外の市場規模、日本で人気のMAツールを紹介いたします。
Contents
マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模
まずは、国内・国外共に成長を続けるMAツールの市場規模データを紹介します。
国内の市場規模:2020年時点で447億円
矢野経済研究所が2020年10月に発表した国内MAツール市場の調査結果(2020年版 デジタルマーケティング市場 ~DMP/MA/CRM/SFA市場の実態と展望~)によると、日本のMAツールの市場規模は2020年で447億3,500万円(事業者売上高ベース)と推測され、2025年には737億円に達すると予想されています。
ユーザー企業側のMAツールの認知度も上がりつつあり、大手だけでなく中小企業での導入も増えているほか、MAツールベンダーの住み分けが進み、複数ツールの併用や他MAツールへリプレイスするケースも見られます。今後もMAツールを導入する企業は増え続けると予想されています。
世界の市場規模:2019年時点で40億6,000万ドル
続いて、日本を含めた世界でのMAツールの市場規模を見ていきましょう。ここではアメリカとインドをベースにしたGrand View Reserch社が2019年に発表した調査結果(マーケティングオートメーションの世界市場規模)を紹介します。
世界的な市場規模は2019年には40億6,000万ドルと評価され、2020年から2027年までの年平均の成長率が約9.8%になると見込まれています。
日本でのMAツールの認知度、導入率は世界各国と比較するとまだまだ低いといえるでしょう。
マーケティングオートメーション(MAツール)の導入率
次は、マーケティングメディア「Mtame」の調査結果より、MAツールの導入率をみていきましょう。企業に勤める全国の20代~60代の男女に対して実施した「マーケティングオートメーションに関するアンケート」(Mtame株式会社)から一部調査を抜粋します。
設問に回答した1,767名のうち、「MAツールを導入している」と回答したのは15%でした。
過去の同調査によると、MAツールの導入率は2017年は7%、2018年10%、2019年は13%でした。この調査でも、MAツールを導入する企業が年々増えていることが分かりました。
MAツール「List Finder」の導入事例はこちらにまとめています。導入企業様のMAツール導入前の課題、現在のMAツール活用法などをお伺いしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模や導入率が大きくなっている理由
このように、MAツールの市場規模や導入率は年々増え続けています。その理由を2点に分けて解説します。
1.バイヤーズジャーニーが変化している
バイヤーズジャーニーとは、製品やサービスを認知・検討・購入までにたどるプロセスのことです。一昔前に比べて、今ではWeb上で簡単に情報を得られるようになりました。その結果、疑問に思ったことや欲しい商品の情報など、情報収集はWeb上で行うのが当たり前になりつつあります。
BtoBビジネスにおいてもこの流れは同様で、新商品を調べたいときに見込み顧客が取る行動は「営業に問い合わせ」ではなく「インターネットで検索」です。顧客は営業担当者の一方的な宣伝文句からではなく、自分で調べて購入する傾向にあるのです。この流れに対応するために、MAツールの普及が進んでいます。
2.個々人に合わせた情報提供が求められている
情報が溢れ、1日に何十通もの企業からメールを受け取る時代。顧客が思わずクリックしたくなるようなパーソナライズされた情報提供への需要が高まっています。
顧客の属性や行動のデータを収集してまとめるMAツールの導入で、各企業はパーソナライズされた情報提供が可能になります。
日本でシェア率が高いマーケティングオートメーション(MAツール)3社を紹介
次は、日本で多くの企業に導入されているMAツールを紹介します。
List Finder(リストファインダー)
株式会社Innovation & Co.が提供する「List Finder」はBtoBに特化した国産のMAツールです。
レビューサイトにて「ITreview Grid Award」のユーザー評価が高い製品に送られる称号「Leader」を2期に渡り受賞しました。
- 【特徴一覧】
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- 導入企業アカウント数1,600件(国内、BtoBのみ)
- 月額利用料は3万円台〜、中小企業向け
- 導入初期は担当のコンサルタントによる無料サポートが受けられます
- 無料トライアルあり
「試しにMAツールを導入してみたい」「運用に自信がない」など考えている企業の、初めてのMAツールとしておすすめです。
(参考:https://promote.list-finder.jp/)
Marketo Engage(マルケト エンゲージ)
「Marketo Engage」はアメリカで開発されたMAツールです。2018年にAdobe(アドビ)にMarketoが買収され、より強力なツールが誕生しました。
ディスプレイ広告、SNS広告、アプリ内広告など広告に特化していて、さまざまなチャネルと連携できるのが特徴です。
- 【特徴一覧】
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- 導入実績はBtoB、BtoCを問わず全世界で5,000社以上
- 利用料は問い合わせ、大企業向け
- 基本はサポートサイトのみ、有償コンサルティングがメイン
- 無料トライアル無し
Pardot(パードット)
「Pardot」はSalesforce(セールスフォース)社が提供するBtoB向けのMAツールです。
Salesforce社はアメリカに本社を置く、マーケティング、eコマース、営業などの顧客管理に役立つさまざまなサービスを提供している会社です。「Pardot」は同社が提供するSFAとスムーズに連携できるMAツールです。
- 【特徴一覧】
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- 導入実績数は不明、BtoB、BtoC問わず実績あり。
- 利用料は150,000円~
- 基本はサポートサイトのみ、オプション契約社は電話可
- 無料トライアル無し
(参考:https://www.salesforce.com/jp/)
BtoB向けMAツール6製品を機能・価格・サポート体制・セキュリティ面などで比較した「MAツール比較表」とList Finderの「製品資料」をセットにしたPDFを用意しました。こちらの画像から無料でダウンロードできます。
マーケティングオートメーション(MAツール)の市場規模は、今後も拡大傾向にある
多種多様な顧客のニーズを満たすため、国内外ではMAツールを導入する企業が増えつつあります。働き方改革が推進される中、より効率の良いマーケティング/営業活動を実現するべく、MAツールの導入に踏み切る企業が多くなっているのです。
MAツール市場には多くの製品が存在します。同じMAツールであっても、初めて導入する企業向けの製品から、多機能でMAツール運用に慣れている企業向けの製品まで様々です。MAツールの導入・運用が初めての企業は、サポート体制が充実しているか、操作性が良く使いやすいかなどを導入前に確認することが大切です。
MAツールの選び方はこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。