週に何回?メールマーケティングの最適な配信頻度とは
BtoB向けのメール配信は、どのくらいの頻度で行うとベストでしょうか?配信頻度が多いと開封するのが面倒になったり、しつこいと思われて解除されたりするかもしれません。一方、間隔が空きすぎても、見込み顧客から自社の存在が忘れられてしまいます。メールマーケティングを実施するにあたって、メールの配信は週何回?月何回?と悩んでいる担当者は多いでしょう。
この記事では、適切なメール配信の頻度と、配信のタイミングの見極め方、およびメールの開封率を上げる方法などを紹介します。
- ▼この記事で分かること
-
- メルマガの一般的な配信頻度
- 最適な配信頻度を見極める方法
- メルマガの開封率を向上させるテクニック
メルマガ配信を
営業活動に活かせていますか?
MAツール「List Finder」をご利用いただくと、メール配信の他に、以下を実現できます。
- 配信後の開封/クリック率などの効果測定
- メールを読んだ顧客の特定
- その後の自社Webサイトへのアクセス状況解析
メール配信結果を活用した有望顧客リストの作成や営業活動の履歴管理も可能です。
こちらから「List Finder」の詳細資料をダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください!
Contents
メールマーケティングの一般的な配信頻度とは?
メールマーケティングを実施する企業の約60%が月1〜4回の頻度でメルマガを配信しているという調査結果があり、一般的な配信頻度となります。
しかしメールマーケティングの最適な配信頻度は、自社で取り扱うサービスやターゲットによっても異なるため、自社にとって効果的な配信頻度を見極める必要があるでしょう。
最適な配信頻度を見極めるには、配信停止率やクリック数といった数字を指標とすることができ、配信や検証を繰り返すことで最適な配信頻度へと改善していくことが重要となります。
最適な配信頻度を見極める手順
双方にとって、ちょうどよい配信ペースはどのくらいでしょうか?
その答えを見つけるためには、1週間の中でメールを送る回数や曜日など、少しずつスタイルを変えながら配信を行ってみましょう。検証・考察・改善を繰り返すことで、ちょうどよい配信頻度や回数が見えてきます。
1.まずは配信頻度を定めて配信する
まずは月に1〜3回を目安にメール配信を行うとよいでしょう。
反応が見られないうちから毎日配信し続けていては、相手側から受信拒否をされるかもしれません。かといって月に1回だけの配信ではアピール力が弱まります。押しすぎず引きすぎずで配信を始めましょう。
2.配信後には必ず検証を
メールを配信した後、問い合わせなど顧客からのアクションを待つだけではなく、振り返りを行います。
配信したメールの到達率、開封率、クリック率などの効果測定をし、問題点を浮き彫りにするのです。比較検証する項目が毎回変わってしまうと、対策が立てにくくなるため、どこに焦点を当て検証するのか、あらかじめ決めておきましょう。
配信後のレポーティングは、人の手で行うと時間がかかります。MAツール「List Finder」でメール配信を行えば、開封率やクリック率などをワンクリックで抽出が可能です。これにより次のメール配信に活用できるデータを、簡単に取得することができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
3.改善策を立てる
配信結果を確認したら、課題の分析と改善策を考えていきましょう。分析と改善策の例を挙げます。
- 毎日配信しているが、最近未開封が増えてきた
→週2回配信にしてみては? - 火曜日に配信したら10%が開封してくれた
→しかし、この業界は火曜日が休みなので、水曜日のほうが開封率が高くなるのでは?
改善案をすぐ試してみるのもよいですが、迷うときは検証する一つの手段としてA/Bテストを取り入れてみてください。
- ・A/Bテストの実施で改善策が見えることも
- A/Bテストとは、見込み顧客をランダムでAグループとBグループに分けて効果分析をする、マーケティング手法です。例えば、以下のことを試してみましょう。
- 同じ内容のメールを、Aグループには火曜日、Bグループには水曜日に配信
- Aグループには毎日、Bグループには週2回、メールを配信
同じ内容でも違う頻度・曜日・スタイルで配信すれば、反応が違うかもしれません。
メール配信頻度を上げるメリット・デメリットは?
メールの配信頻度が多いと、配信側・受信側にとってどのような効果があるのでしょうか。予想されるメリットとデメリットを、それぞれ紹介します。
メリット
メール配信の頻度が多いと、その分顧客との接点も多くなります。配信母数が多いと、それに伴って、顧客からの問い合わせなども増えるでしょう。
また有益な情報を提供し続ければ、顧客の信用を得られやすいことから、お互いによい関係を築きやすくなります。デメリット
配信頻度が多いと、配信する側は準備が大変になります。当然ながら、毎回違う内容を考えなければならないからです。回数を多くすることで、ネタの発案が停滞し、メールの内容が薄くなったり、似たような内容を送ってしまうかもしれません。その結果、次第に開封されなくなる可能性があります。
また、受信者にとってはメールが何度も届くとうるさく、配信解除につながることも考えられます。
どんな時に配信頻度を上げるべき?
例えば、BtoC向けの日用品やファッションアイテムのような比較的低単価の商品を扱っている場合は、週に1回以上など高頻度で配信するのがおすすめです。
これは、BtoCはトレンドの移り変わりが早いことから、情報が古くならないようスピード感のある情報の提供が求められるためです。
メール配信頻度を下げるメリット・デメリットは?
逆に顧客からメール配信を解除されるのを警戒し、配信頻度を少なくした場合、どうなるでしょうか。
メリット
配信者にとっては、余裕のある配信ペースだと、コンテンツ作成に時間をかけられます。毎日時間に追われながらコンテンツを作るより、余裕があるほうが質の高い内容を配信しやすくなるでしょう。充実した内容のメールを受け取ることで、顧客も有益な情報を得やすいといえます。
また受信者にとっては、配信間隔にゆとりがあると時間をかけてメールの内容を確認でき、検討されやすくなるでしょう。
デメリット
アピールが少なくなると、メールが顧客の目に留まる回数も少なくなります。内容が充実したメールを送っていても、間が空きすぎることで自社を忘れてしまうことも考えられるでしょう。
また配信の回数が減る分だけ、顧客からのアクションも減少する可能性があります。どんな時に配信頻度を下げるべき?
BtoB向けの単価の高い商品やサービスの場合、頻度の高すぎるメルマガ配信ではコンテンツ内容が極端に薄くなってしまうケースもあります。この企業のメルマガはイマイチだと思われると、中長期的な開封率の低下につながることが考えられます。
配信頻度が下がりすぎるのは問題ですが、ブランドイメージを損なわないためにも、1つの配信のコンテンツ内容はある程度充実させ、徐々に顧客との信頼関係の構築を図ることが重要といえます。
配信頻度を変えたほうがいい場合とは?
配信頻度を変えるべきタイミングは、以下の4つを参考にしてみてください。
配信停止率が高いとき
配信停止率が高くなる主な要因としては、受信者にとって有益な情報が配信されていないことや配信頻度が高すぎることの2つが考えられます。
受信者にとって有益な情報が配信されているにも関わらず、配信停止率が高い場合には、
配信頻度を下げることを検討する必要があるでしょう。開封数やクリック数が低いとき
思ったように開封数やクリック数が増えない場合は、配信頻度が低すぎることが考えられます。
配信頻度が低いとそもそもの配信母数が少ないということになるため、配信数を増やすことで開封やクリックの機会を増やすことができるでしょう。開封率を向上させたいとき
開封率の改善は、配信リストのセグメントやコンテンツ、件名などで改善されることもありますが、配信頻度も改善すべきポイントとなります。
配信頻度が高すぎると、関心が薄れ開封率が下がることが考えられます。反対に配信頻度が低いと自社を忘れられてしまい、開封につながらないこともあるでしょう。
コンテンツのクオリティを高めたいとき
配信頻度を高めたことで、コンテンツのクオリティが下がってしまう場合は配信頻度を下げコンテンツの品質を担保することを優先しましょう。
クオリティの低いメルマガを配信し続けることは、配信停止や開封率を下げる原因となることも考えられます。配信頻度だけじゃない!メルマガ開封率を高めるためのポイント
配信する側にとっても、メールを受け取る側にとっても、ちょうどよい配信頻度を考えるのと同時に、開封されやすくなるよう改善していきましょう。
メールチェックされやすいタイミングを狙って配信する
受信者にとってメールチェックしやすいタイミングに配信することで、読者の目に留まりやすく、開封率も上がります。
プライベートではメールを見るタイミングは人それぞれです。しかしビジネスにおいては、決められた時間内で仕事をしながらメールチェックをします。
そのため自然と、この日はメールをチェックする日、昼休みは昼食を食べながらメルマガをまとめて確認する時間、などと曜日や時間帯でメールに目を通すタイミングが決まってくるのです。
以下では、開封率の高い曜日と時間帯について解説します。- ・開封率の高い曜日
- BtoBのメール配信は、一般的に火〜木曜日がよいでしょう。
週明けの月曜日は、仕事始めに休日に溜まったメールをチェックする人も多いですが、大量の中の1通になると、開封されずにまとめて処理されてしまうかもしれません。1週間分の仕事を片づけたい週末にあたる金曜日は、通常業務に時間を割きたいため、メールを配信してもすぐに開封されないことが多いです。
また、必ずしも顧客企業が、平日5日間の営業とは限りません。例えば、美容室は定休日が月曜日や火曜日、不動産関係は水曜定休が多いです。そこで配信先・業界の営業時間や営業形態も把握しておきましょう。
- ・開封率の高い時間帯率
- BtoBでメール配信を行うと、比較的時間に余裕がある始業前や昼休み(昼食時)、仕事がひと段落する15時ごろが読まれやすいとされています。反対に終業間際は業務に追われメールを見る余裕がないため、すぐに開封されず翌日に回される可能性が高いでしょう。
曜日、時間帯の開封率の動向は、MAツール「List Finder」のメール配信機能にある、A/Bテストを行うとつかみやすくなります。詳しくはこちらをご覧ください。
配信リストをセグメントし、関心の高い内容を提供する
企業の部署、職種、顧客の関心など、それぞれに見合った内容を配信することで、メールを受け取る側は、必要な情報だけを受け取れます。必要な情報のみが配信されれば、見込み顧客はメールに有益性を感じるため、開封率は上がるのです。
顧客のセグメントに合うコンテンツを用意するため、配信側にとっては手間がかかりますが、ユーザーのニーズに沿わない無駄な配信を減らすことができます。また、ユーザーが欲しいと思う内容を配信し続けることで、自社の信頼度を高めることにもつながるでしょう。
長い目で計画を立て、配信頻度を設定しましょう
メールマーケティングでは見込み顧客にとって「ちょうどいい頻度」の配信が重要です。しかし最初から適切な頻度を見極めるのは難しいため、検証と改善の繰り返しを経て、見込み顧客の求める頻度を把握していきましょう。
また手作業でデータをまとめると時間がかかりますが、MAツールを活用すれば、メール配信からレポーティングまで一括で完結します。BtoBビジネスで初めてのMAツールには、スモールスタートができる「List Finder」がおすすめです。
「List Finder」のメール配信機能についてはこちらをご覧ください。