BtoBでもHTMLメールは効果あり?メリットとデメリットを解説 | マーケティングオートメーション List Finder(リストファインダー)

BtoBでもHTMLメールは効果あり?メリットとデメリットを解説

BtoB向けメールマーケティングでも画像添付やデザインを凝ったHTMLメールを見かけるようになりました。HTMLメールは商品画像や図解を載せたり、クリックしやすいようCTAを入れることで、受信者に情報を届けやすくなります。

しかし、一方では、HTMLメールはスパムやフィッシングメールと間違われたり、届かなかったりすることもあるため避けるべきという意見もあります。現在のBtoBビジネスメールではHTMLメールを使っても問題ないのでしょうか。

そこでこの記事では、HTMLメールのメリットやデメリット、テキストメールと比較してどちらがいいかなどを解説していきます。

HTMLメールとは

HTMLで本文を記述したメールを、「HTMLメール」と呼びます。HTMLを使うとフォントのサイズや色・太さなどを変えたり、画像・動画を挿入したり、クリッカブルなボタンにできたりと、自由なデザインでメール配信ができます。

一方、文字のみで構成されたメールのことを「テキストメール」といいます。

HTMLメルマガのメリット

では、HTMLメールのメリットを3つ挙げていきます。

【1】視覚に訴えることができる

画像の挿入や文字加工によって見た目を整えたHTMLメールは読みやすく、テキスト形式のメールよりも商品やサービスを強く印象付けられます。

例えば、セミナーのお知らせなら登壇者の顔写真とともに作成したアイキャッチを表示して信頼感を演出したり、新商品のお知らせなら商品の画像とともに詳細な説明をしたりできます。

【2】自社ブランディングに活かせる

製品自体の機能や性能、価格、サポート体制などは顧客が商品を選ぶ際の重要な要素ですが、選ばれる要因はそれだけではありません。選ばれる商品は、自社ブランディングに成功しています。

自社ブランド確立のためには、HTMLを使った視覚的デザインを伴う情報発信が有効です。自社のロゴやコーポレートカラーなどをHTMLメールに入れることにより、ブランドイメージが読み手にインプットされ、自社の認知度の向上やブランディングに活かすことができます。

【3】パラメータを使って効果測定ができる

HTMLメールでは効果測定のパラメータを埋め込むことで、誰が開封したか、誰がリンクをクリックしたか、どの地域で開封されたか、開封した端末はスマホかPCかなどの情報を測定することができます。

メールマーケティングでは、これらのデータを参考に改善することにより、次回メルマガを配信するときに訴求力の高いメールを作成・配信できるのです。

メール配信の効果測定について、下記の記事も参考にご覧ください。

HTMLメールのデメリット

しかし、HTMLメールには注意すべき点もあります。HTMLメールを作成する前にデメリットもしっかり認識しておきましょう。

【1】広告として認識される可能性がある

HTMLメールは画像の挿入や文字のサイズなどにより、視覚的に訴求できる一方で、最初に目に入る情報が興味の無い情報の場合、そのメルマガ全体が単なる広告の一つとして認識される可能性があります。

「HTMLメール=見る必要のないダイレクトメール」と思われてしまわないように、受信者の興味を引くアイキャッチ画像や有益な情報などをファーストビューに配置して、続きを読んでもらえるようなメールを作る必要があります。

【2】迷惑メールに分類されてしまう場合も

かつてHTMLを使用した迷惑メールが社会問題化した影響で、HTMLメールを快く受け取ってくれない企業もあります。当時はインターネット環境が未発達のため、大容量のメールを受信するのは時間とコストが掛かるという声がありました。

技術の進歩や法改正などにより、現在このような問題はほぼ解決されていますが、HTMLメールに対するネガティブなイメージは完全には払しょくされていません。セキュリティで「HTMLメールは自動的に迷惑メールフォルダに分類する」という企業もあるようです。

【3】作成するためには専門的な知識が必要

HTMLメールの配信には、HTMLやCSSの専門的な知識が求められ、どんな環境で見てもレイアウトが崩れないように注意を払う必要があります。

PCやスマートフォンといったデバイスや、メールソフト、OS、ブラウザなどの受信環境によって表示され方が異なります。社内のPCで見た時には何の問題もなくても、受信者がタブレットで見たらレイアウトが崩れているかもしれません。

HTMLメールの作成時には、対応範囲の確認や、事前のテストを入念に行いましょう。

HTMLメールとテキストメール、効果が高いのはどちら?

HTMLメールとテキストメールはどちらが効果が高いのでしょうか。HTMLメールのメリットとデメリットは先ほど見た通りですが、次はテキストメールのメリット、デメリットを比べてみましょう。

テキストメールのメリット、デメリット

以下、テキストメールのメリットとデメリットを簡単にまとめました。

【テキストメールのメリット】
  • サイズが軽いので表示が早い
  • HTMLの知識が無くても書ける
  • 迷惑メールにひっかかりにくい
【テキストメールのデメリット】
  • あっさりしている
  • 図解や写真付きで説明したいときに不便
  • 効果測定がしにくい

HTMLメールにもテキストメールにもメリット・デメリットがあり、見込み顧客の受信環境や好みにもよるので、どちらがよいかは一概に言えません。どちらが効果が高いかを確認するにはA/Bテストをしてみてください。

また、HTMLメールはキャリアメールやメールソフトの設定によっては正常に表示されないこともあります。受信者の環境に合わせてHTMLメールとテキストメールを送信できる「マルチパートメール」の活用もしてみましょう。

BtoBではHTMLメールは効果あり?それとも時代遅れ?

少し前まではセキュリティに対する懸念もあり、「BtoBでHTMLメールはNG」という風潮が強かったのですが、今ではBtoBでも積極的にHTMLメールが使われています。ここでは、その理由について説明していきましょう。

まず、BtoBではメール配信ツールを使ったメールマーケティングが盛んに行われています。配信ツールでは開封数・クリック数・開封時間などを計測し、これらのデータが見込み顧客の行動や興味に合わせたメールを配信する材料になります。データを計測するには、HTMLメールの中にパラメータを埋め込むのが一般的です。

HTMLメールを配信する目的は、見込み顧客に合わせたメールを配信する材料を集めるためでもあります。よって、BtoBでもHTMLを使ってメルマガ配信することが増えてきているのです。

配信ツールにはメール配信に特化した「メール配信システム」とメール配信を含めたマーケティングに特化した「マーケティングオートメーション」の2種類があります。
マーケティングオートメーションを使えば、メールを起点にWeb行動解析ができ、架電のタイミングや商談材料になります。自社サイトを見ているタイミングで電話がかかってきたら、自社商品に興味を持っているのであれば「少し話を聞いてみようかな」と思ってしまいます。

このようにBtoBマーケティングでは、見込み顧客に合わせた提案をしていきます。その材料となるHTMLメールは決して時代遅れではなく、むしろ最先端なのです。

HTMLメールを作成する方法を分かりやすく解説

次は、HTMLメールを作成する方法の概要を、初心者にも分かりやすく解説していきます。

自分でデザインを一から作成する

初心者には難易度が高く知識が必要ですが、最も自由度が高い作成方法です。作成の際は、下記の流れで進めていきます。

  1. 文章、画像等の素材を用意する
  2. 構成を考える
  3. HTMLで記述する
  4. Styleの設定で装飾する

また専門知識になりますが、どんな環境でもレイアウトが崩れないようにするために、下記の点に注意しましょう。

  • HTMLの記述はtable構造にする
  • style設定の記述はインラインにする

Webデザインの知識が無い人には難しいため、初心者にはこれから紹介するテンプレートやメール配信ツールを使った方法がおすすめです。

テンプレートを使って作成する

テンプレートからHTMLメールを作成すれば、デザインを考える必要がありません。無料で利用できるものもあります。作り方は好みのデザインを選び、手順に沿ってテキストや画像を挿入していくだけです。しかし、選べる色やフォントに制限があるなどデザインの幅が少なくなってしまうのがデメリットです。

HTMLメールエディターがついた「メール配信ツール」を使う

メール配信ツールのHTMLメール作成機能を使うのが、一番簡単な方法です。ドラッグ&ドロップなどで直感的かつ簡単に作成できます。さらに、一度設定すればテンプレートとして登録できるため、パターンを決めておきたい、企業ロゴはいつもこの位置に入れたいなど、繰り返しデザインを使いたいときに便利です。

プロがデザインしたテンプレートも使えますし、一から色やフォント・画像の配置などのデザインをすることもできます。

配信ツールを使ってHTMLメールを作れば、配信後の効果測定まで一連で行えます。メール配信もできるMAツール「List Finder」のHTML機能については、「特徴2.HTMLエディタ搭載で直感的なHTMLメール作成を実現」をご覧ください。

知識が無い担当者でもHTMLメールを作成するには?

HTMLメールはデザインが自在に変更でき、商品の画像や企業のロゴを入れることでブランディングにつながります。しかし、作成するための知識が必要ですし、担当者の手間もかかります。そこで、手軽にHTMLメールを作成できる配信ツールの導入も視野に入れてみましょう。

MAツール「List Finder」には、HTMLエディタが標準装備されていて、初めてメルマガを作成する人でも簡単にHTMLメールが作れます。List Finderのメール機能については、こちらをご覧ください。

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