BtoC向けMAツールの選び方4つのポイント|おすすめツール3選も紹介

マーケティングオートメーション

BtoC向けMAツールの選び方4つのポイント|おすすめツール3選も紹介

MAツール(マーケティングオートメーションツ―ル)はBtoB向けの情報や製品が多いですが、この記事ではBtoC向けのMAツールについて解説します。
BtoBとの違いや、BtoCのMAにおける重要なポイント、BtoC向けのMAツールの選び方などを解説します。

BtoCのMAツールの特徴を知っておくことで、より効果のあるマーケティングを行えるでしょう。BtoCのMAツールに興味がある方は、ぜひ読んでみて下さい。

▼この記事で分かること
  • BtoCの特徴
  • BtoBとBtoCの違い
  • BtoC向けMAツールの選び方
  • BtoC向けMAツール3選


BtoCビジネスの特徴

BtoBはBusiness to Business、BtoCはBusiness to Consumerの略です。BtoBが企業向けの商品やサービスを提供しているのに対して、BtoCは一般消費者向けに提供しており、それぞれ販売戦略は異なります。

BtoCの購買プロセスは、個人が一人で購入を決めることができるため、BtoBと比べ購入までの検討期間が短く、検討を始めたその場で購入に至ることも多くあります。
そのため、継続的な情報提供を行うよりも、多くのターゲットに対し、さまざまなチャネルで最適なコンテンツを提供することが必要となります。

またBtoC向けのMAツールで求められる機能は、多くのリード情報を管理することができ、広告やSNSとの連携ができるツールを選ぶのが良いでしょう。

BtoBとBtoCの違い

では改めて、BtoBとBtoCの違いについて確認していきましょう。両者の違いを理解することで、BtoCビジネスに最適なMAツールを選ぶことができます。

違い①決裁者の違い

BtoCの場合、基本的に購買者と決済者が同じです。あなたも商品を購入する際、検討し、実際にお金を払う作業を一人で行うと思います。

しかし、BtoBの場合は、クライアントは会社組織であり、複数の関係者が関わってきます。商品の購入に当たっては、組織内の複数の人の承認を得る必要があります。決済者を見極めて効率的にアプローチする必要もあります。しかしBtoCの場合は、そのような行為は基本的に必要ありません。

違い②成約までの期間

BtoBはBtoCに比べて、決済までに時間がかかる傾向があります。組織が大きくなればなるほど、承認フローに関わる人数も増え、稟議書の作成が必要な場合があります。また、BtoB商材は高価な場合が多いことも、成約までの時間が長くなる理由の一つです。長い場合は1年以上かかることも少なくありません。

BtoCは即決することもできるので、成約までの期間がBtoBよりも短いです。しかし、マイホームの購入など高価な買い物の場合はBtoCでも成約までの期間が長くなります。

違い➂顧客数・母数

BtoCはBtoBに比べて、リード(見込み顧客)の数が圧倒的に多くなります。一般的にBtoBで管理する顧客は数百〜多くても数万社なのに比べて、BtoCではその倍以上のリードを管理するケースが多いです。

そのため、BtoC向けのMAツールを選ぶときは、大量のデータを管理できるだけの容量があるかどうかも、確認する必要があります。

BtoC向けMAツールに必要な機能

ここからは、BtoC企業がMAツール導入を検討する際に必要な機能について見ていきましょう。

メール配信機能

メール配信機能は、MAツールで管理している見込み顧客に対して、メールを配信できる機能です。設定した条件ごとにメールを配信するセグメントメールや、メールの開封を計測できるHTMLメールなどがあります。

BtoCでは、Webサイトの閲覧状況など、見込み顧客の行動ごとにユーザーを分類し、分類したターゲットごとに異なる内容のメールを配信できるセグメントメール機能を活用することで、効果的なマーケティングを行うことができます。

シナリオ作成機能

見込み顧客の行動や購買意欲の高まりに合わせ、個別のアクション(セミナーへの招待メール、ホワイトペーパーの案内、メルマガ購読者へのステップメールなど)を最適なタイミングで実行する機能がシナリオ作成機能です。

マーケティングにおいては、購買に至るまでの顧客の行動パターンを想定し、要所で行うマーケティング施策プラン全体のことを「シナリオ」と呼びます。事前にキャンペーンを作成し、設定しておくことでシナリオに沿ってメール配信などのマーケティング施策を自動で実行することができます。

アクセス解析機能

見込み顧客のうち誰がアクセスしたのか、流入経路や直帰率、サイトの滞在時間などを分析したり、IPアドレスで企業名を特定したりできる機能です。この機能を活用することで、見込み顧客の興味関心を知る手がかりとなるため、アクセス解析機能はマーケティングにおいて重要な機能です。

MAツールにはほぼ当たり前についている機能ですが、その中でもPDFファイルの閲覧解析があればPDFをアップロードするだけで、Webページのアクセス解析と同様に見込み顧客がどのページを何分閲覧したのかを分析できます。
見込み顧客の興味関心があるページが分かれば、そのテーマに沿ったアプローチを行い、受注に繋げることが可能です。

BtoC向けMAツールの選定ポイント

BtoBとBtoCでは、行うべきマーケティング施策が異なります。

MAツールもBtoCビジネスに合ったものでないと、自社の課題を十分に解決することができません。
ここでは、BtoC向けMAツール選びで失敗しないための5つのポイントを見ていきましょう。

1.機能の充実度

BtoC向けMAにおいては、メールマーケティングは基本であり重要な施策です。そのため、メルマガ機能・メール配信機能が充実しているかは、よく見極めて選ぶ必要があります。具体的には、シナリオ設定、開封率やクリック率の測定、配信日時の設定などの基本機能は、必ず確認しておきましょう。使いやすいかどうか・わかりやすいユーザーインターフェースかも、重要なポイントです。

また、位置情報=ジオマーケティング施策も、近年重要性が高まっています。とくにオフラインとオフラインをつなぐO2Oマーケティングにおいて重要です。

例えば、購買意欲の高い見込み顧客が、実店舗の1キロ以内に入ってきた際にキャンペーンの通知を知らせる、または、特定のマンション居住者や、フィットネスクラブに行った人などをターゲティングすることが可能です。自社のマーケティングに位置情報マーケティングが効果的だと見込まれる場合、ジオターゲティングと連携できるものかどうかも考慮していくと良いでしょう。

2.サイトやコンテンツの作成のしやすさ

新たなマーケティング施策を実装したい場合、エンジニアやプログラマーに依頼しなくてはいけないケースも多いでしょう。しかし、自社内に実装できるプログラマーがいなかったり、難易度が高い場合は、外注しなくてはいけないケースもあります。また、実装までにさまざま工数やロスタイムも生じるので、業務効率や進捗が遅れるケースもあります。

そこで利用したいのが、サイトやコンテンツを簡単に作れる機能がついたマーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)です。専門知識がなくても、Webコンテンツを簡単にカスタムできるマーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)であれば、スピーディーな施策実行とPDCAサイクルを行うことができます。

3.CRMなど他ツールとの連携のしやすさ

セールスフォースなど、各種のCRMツールと連携できるかどうかも、BtoCのマーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)にとっては大事なポイントです。

例えば、リードの流入経路(チャネル)、リードのスコアや属性、商談履歴などを連携することが可能になります。自社のデータなどをCRMツールと連携して活用することで、マーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)で成果を出すための施策を行うことができます。

連携のしやすさや、連携の際のコンサルティングやサポートシステムが整っているかどうかも確認しておきましょう。

4.配信チャネルの多さ

BtoCの場合には、メールだけではなく、Facebook/Twitter/LINEなどのSNSやショートメッセージ、あるいはアプリなど、複数のチャネルに配信できる機能があるかどうかも大切なポイントです。

オンラインだけではなく、DM/チラシ/カタログ/実店舗などのオフラインのチャネルも連携・統合できるマーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)もあります。チャネルが多岐に渡る現在、オムニチャネルでマーケティング施策を行うこと、それをマーケティングオートメーションツ―ル(MAツール)で可能にすることは、成果を出すために重要なポイントです。

5.サポート体制の有無

導入後のサポート体制についても確認しておきましょう。ツールを導入した際に「使い方がわからない」や「問題やトラブルが発生した」ということがあったとき、どこに問い合わせたらよいかわからなかったり、使いこなせないゆえにそのまま使わなくなってしまったというようなことも考えられます。

そこでツールを導入した後も、定期的なサポートや、トラブルの際のサポートしてもらえる窓口の有無なども重要な選定ポイントとなります。

BtoC向けおすすめMAツール3選

BtoC向けMAツールを3つ、厳選してご紹介します。自社のマーケティングや目的に合ったMAツールを探してみてください。

b→dash(ビーダッシュ)

b→dash(ビーダッシュ)
b→dashは、プログラミング言語や難しい専門知識が分からなくても、簡単に操作ができるのが大きなメリットです。
直感的に操作できるインターフェースなので、導入・連携・運用にかかるコストやストレスを減らすことができます。

メルマガや広告連携はもちろん、LINE連携、CRM、プッシュ通知など機能も充実。実際に多数の大手・有名企業が導入していることから、信頼性や実績の面でも安心です。

サポートサービスも充実しているので、初めて導入する際にも安心です。データも集約され、どこからでもアクセスすることができます。

  • サポート:初期導入サポート・伴走型利活用サポートあり
  • 無料トライアル:トライアルは無いが、無料デモあり
  • URL:https://bdash-marketing.com/

Adobe Marketo Engage

Adobe Marketo Engage
世界的に有名なマーケティングオートメーションツ―ルのMarketoがAdobeに買収されたことにより、さらに強力なマーケティングオートメーションツ―ルが誕生しました。

コーディングやプログラミングなどのIT知識や専門スキルは不要で、マーケティング施策の設計・実行が簡単に実装できます。視覚的にもわかりやすく、テンプレートも豊富、かつ営業部門との連携も考えられており、非常に幅広い使いやすさが魅力です。

また、機械学習や予測分析によって、BtoCにおいてもひとり一人の顧客に対して最適な施策やコンテンツを配信することが可能です。

マーケティングの費用対効果・投資対効果の測定や検証もしやすいので、つねに施策の妥当性を計測しながらPDCAを回すことができます。

MOTENASU

MOTENASU
それぞれの顧客にあわせて、メール/LINEなど最適なチャネルを判断し、マーケティングシナリオを設計します。このように、顧客属性に合わせた施策の自動化が、MOTENASUの強みです。

「配布物発注システム」では、オフラインのマーケティング施策も可能です。同じ内容のDMを大量に一斉送付するのではなく、各リードにあわせた最適なDMを1枚から発送できます。このようにきめ細やかな顧客対応=おもてなしを実現できるツールです。

その他にも、「おもてなしアンケート」「LTV分析」など多彩な機能があります。

BtoCにはCCCMという選択肢も

CCCM(クロスチャネル・キャンペーン・マネジメント)はMAの一種で、複数のチャネルでのOne-to-Oneコミュニケーションを支援するツールです。

具体的には、メールだけではなく電話やSNS、プッシュ通知など複数のチャネルでのコミュニケーション機能が搭載されており、ECサイトでお気に入り登録をした顧客に対して、その顧客のデータを読み取り、最適なキャンペーンなどの情報を送ることや、フォームや会員登録したユーザーに、そのユーザーの段階や属性に応じたオトクな情報やQAに関するプッシュ通知を送ることができます。
このような一連の行動やコミュニケーションを通じて、長期的に顧客との信頼関係を構築していくことをねらいます。

CCCMが出てきた背景には、個人の嗜好や接触チャネルが多様化していることに伴って、より一人ひとりに合わせたコミュニケーションが求められるようになったことが挙げられます。

BtoC向けのMAツールをしっかり選んで成果を出そう

MAツールが使われるのはBtoBがメインだと思われがちですが、BtoCでのニーズも少なくありません。

導入を検討する際には、まず自社のマーケティングや目的をしっかり再確認し、それに合ったMAツールを選ぶことが大切です。
自社のリソースや知識レベルを把握して、どのMAツールであれば使いやすく、成果が出せそうかをしっかり見極め、マーケティングを成功させましょう。