展示会への出展は、一度に多くの見込み顧客と会うことのできる大きな営業チャンスです。しかし、展示会での営業は普段の営業活動と異なる点も多くあります。
この記事では、展示会出展の事前準備から、当日の行動、アフターフォローまでと、展示会営業を成功させるポイントについて詳しく解説していきます。
- ▼この記事で分かること
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- 展示会出展の目的
- 展示会に出展するメリットとデメリット
- 展示会営業を成功させるコツ

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Contents
展示会出展の目的とは
まずは、展示会に出展する「目的」について確認しておきましょう。
見込み顧客の新規獲得や接点づくり
展示会では、自社に興味をもってくれた来場者との名刺交換を行えるなど、見込み顧客の情報を取得することができます。また、展示会にはある一定のテーマに興味があるユーザーが来場することが多く、自社にとって良質な「リード」となる可能性が高いでしょう。
展示会の規模によっては一度で数千枚もの名刺を獲得することも可能であり、これらの情報を元に、展示会終了後にリードナーチャリングを実施し、案件化を目指します。
自社の認知度向上
展示会の来場者に対して、自社の存在や製品についての認知度を高めることができれば、その場では商談に至らなくても、あとから問い合わせや資料請求などにつながる可能性が高まります。
そこで、展示会では直接説明したり、実際に製品を体験してもらうことで、自社の認知度を高める必要があるのです。
またブース自体を、自社や自社製品のテーマに合わせたカラーやデザインにすることで、より自社のイメージを強く印象付けることができるでしょう。
既存顧客との関係性の構築
展示会には既存顧客も訪れます。ブースに来てもらいたい顧客には、あらかじめ無料入場券を同封した案内状などを送付し、告知しておきましょう。
既存顧客と直接会って話をすることで、関係性の向上や新たなニーズの掘り起こし、新商品のアピールなどを自然な形で行うことができ、クロスセルを生み出すかもしれません。さらに既存顧客の知り合いの企業を紹介いただき、新しい商談が生まれることもあります。
展示会の出展目的については、こちらの記事で詳しく解説しています。
一般的な営業活動との違い
展示会は、一般的な営業活動とはアプローチの方法が異なります。 まず一般的な営業活動は、顧客との関係性の構築や商品やサービスの販売を目的として行われ、直接的なアプローチを行います。
一方、展示会営業では、特定の業界や市場において自社の商品やサービスを自社ブースを通じてより多くの人にアピールし、新規顧客を獲得することを目的としています。
このような違いから、展示会では多くの来場者を惹きつける効果的なプレゼンテーションや展示ブースの設計が重要といえるでしょう。
展示会に出展するメリット
次に、展示会に出展することで得られるメリットと、出展の際に気を付けたいデメリットを見ていきましょう。
メリット1.見込み顧客のニーズがわかる
展示会に訪れる方は、開催された展示会のテーマに興味関心を持っている方がほとんどでしょう。そのため、顧客のニーズがわかりやすいことがメリットの1つといえます。
しかし、そのテーマに対する興味関心度合いは顧客により大きく異なります。
たとえば「今すぐに導入を検討したい」という顧客から「商品について全く知らない」という顧客もいるでしょう。そこで、顧客への対応は関心度合いに応じて対応することが重要となります。
メリット2.経営者層と直接会える
展示会には、経営者や決裁者が参加することも多くあります。普段はアポを取ることが難しい経営者層と、直接コミュニケーションが取れることは貴重であり、大きなメリットといえるでしょう。
そこで、ブースでは積極的にコミュニケーションを図り、自社の印象付けを図ります。また展示会後は早めに連絡をし、次のアクションにつなげることが大切です。
メリット3.自社製品を直接見てもらえる
普段の営業や、オンライン営業ではパンフレットや映像での製品紹介が一般的です。しかし製品によっては実際の使用イメージがわきづらく、商品の魅力を十分に伝えられないこともあります。
展示会では、デモンストレーションを行ったり、直接自社製品に触れてもらうことできるため、パンフレットや口頭のみでの説明よりも効果的にアピールすることができます。
展示会に出展するメリットについては、以下の記事もご覧ください!
展示会に出展するデメリット
メリットに続いて、展示会出展の注意点やデメリットについても理解しておきましょう。
デメリット1.時間やコストがかかる
まず、出展準備にはブースの設営や展示物の準備が必要で、多くの時間と人手が求められます。また、出展料やスタッフの宿泊や交通費などといった人件費、宣伝にかかる費用など企業にとって大きな経済的負担となることがあります。そこで展示会出展の際は、あらかじめ費用対効果についてもしっかりと把握しておくことが重要です。
▼展示会の費用や相場を知りたい方はこちら▼
デメリット2.成果がすぐにみえないこともある
展示会に出展しても、必ず商談や成約につながるわけではなく、成果がすぐには見えにくい場合があります。興味関心のある見込み顧客が見つかったとしても、実際に商談に結びつくまでには時間がかかることもあるでしょう。展示会出展には、こうしたデメリットがあることもしっかりと把握したうえで、事前に十分な準備を行うことが重要といえます。
展示会営業を成功させるコツ!【事前準備】まずは営業しやすい環境づくりから
目標を設定する
展示会出展の際は、成果を客観的に判断するためにも、目標を数値化しておくことが大切です。そこで、判断材料となる具体的な数値目標(KPI)を設定しておきましょう。
展示会での主なKPIとしては、名刺(リード情報)獲得数、アンケート回答数、商談回数、受注数などが挙げられます。展示会出展の目的が新規見込み顧客の獲得ならば、名刺(リード情報)獲得数をKPIとして設定すべきでしょう。
展示ブースの準備
会場で足をとめてもらえるよう、展示パネルやチラシ、販促ツール、ノベルティなどを工夫する必要があります。自社のイメージカラーに合わせるなど、企業イメージと一貫性を持たせ印象付けましょう。
また、展示会場では出店場所によって人通りの多さが異なります。そのため出展場所を決める際は会場の規模や通路の配置など、導線を意識して出展することも重要となります。
トークスクリプトを作成する
展示会営業では、限られた時間の中で商談を成功させることが求められます。事前にシナリオや営業台本となるトークスクリプトを用意し、要点を絞ったプレゼンテーションを行うことが大切です。トークスクリプトがあることで、営業トークが苦手な担当者でも来場者と安定的にトークを進めることができます。
また、展示会当日のスクリプトだけではなく、集客用や展示会後の架電用などそれぞれのシーンに合わせたスクリプトを用意しておきましょう。
案内状を送付する
展示会での集客を高めるためにも、事前に案内状を送付しておきます。このとき、見込み顧客だけではなく既存顧客にも送付しましょう。
また申し込みがない顧客にはリマインドメールを送ることで申し込みを促したり、申し込みのあった顧客に対して展示会開催日をリマインドしておくことも効果的です。
さまざまな方法で告知する
事前に自社サイトやプレスリリース、SNSでの告知を行うなどし、来場を促しましょう。このとき、来場者にメリットのある情報を提供することも効果的です。
少しでも集客を高めるためにも展示会当日までに、認知度の普及に務めましょう。
展示会営業を成功させるコツ!【展示会当日】プレゼン技術を磨いておく
通路を歩く来場者の足を止める
当日は、自社を目的に訪れてくれる来場者以外でより多くの来場者に足を止めてもらうことが展示会営業の成果を左右します。
そこで、通路を歩く来場者の足を少しでも多く止めるための工夫が重要となります。ブースの配置やデザインは、来場者の目を引き、興味を持たせるための重要な要素です。動線を考慮したレイアウトや、ブランドイメージに合ったデザインを心がけましょう。
たとえば、パネルを歩いてる人から見やすい位置に移動したり、展示物をブースに入らなくても見える位置に展示するなど、当日の様子を見ながら臨機応変に対応することも大切です。さらにノベルティの配布も来場者に足を止めてもらうきっかけとなります。
▼展示会での声かけのポイントはこちら▼
- ・ノベルティの選び方
- ノベルティは、来場者の興味を引き、自社ブースへの誘導を促します。選ぶ際は、展示会のテーマや来場者層に合ったものを選び、実用性やユニークさを考慮に入れましょう。
- ・効果的な配布タイミング
- ノベルティは、展示会の開始直後や来場者のピーク時に配布することで、最大限の効果を得られます。また、ブース訪問後に渡すことで、記憶に残りやすくなります。
ノベルティについては、以下の記事で詳しく解説しています。
必ず名刺交換する
当日は、自社ブースに立ち寄ってくれた来場者とは、必ず名刺交換を行うことを意識しておきます。ブースに立つ担当者全員の共通認識として確認しておくとよいでしょう。ぶしつけな対応とならないよう、ブースに来場してから名刺交換するまでの一連の流れをトークスクリプトとして準備しておくこともおすすめです。
メモを取る
来場者との会話は、メモを取るようにしましょう。展示会は出展して終わりではなく展示会終了後のアフターフォローが成果へとつながります。そのアフターフォローの際に、展示会での会話を交えることで「話したことを覚えていてくれた」と自社に対する印象がよくなることもあります。
大手企業へも積極的にアピールする
展示会には、中小企業だけではなく普段はなかなか交流するきっかけのない大手企業が参加していることも多くあります。しかし「大手企業には相手にしてもらえないだろう」と考えている担当者も多いのではないでしょうか。
実際には大手企業には高い購買力があるからこそ、製品やサービスのニーズさえ合致すれば顧客となり得ることも大いにあるのです。大手だからといってひるむことなく、積極的にアピールしていきましょう。
展示会営業を成功させるコツ!【終了後】アフターフォローで商談を作りだす
交換した名刺を整理しリスト化する
交換した名刺は、展示会後できるだけ早く整理しリスト化しておきましょう。
名刺をデータで管理すれば、企業の資産である顧客リストとして、最大限に活用することができます。名刺を見ながら1枚ずつ手入力しなくても、今は名刺をスマホやスキャナーで撮影するだけでデータ化してくれるツールも多くあります。このようなツールを活用しても良いでしょう。
最近では、名刺管理アプリとメール配信機能を持つツールを連携させることもできます。そのため、展示会場で名刺をデータ化しつつ、メール配信の準備を行う企業が増えています。
名刺を有効活用するためにも、アナログ管理から脱却しなるべく早くデータ化しましょう。
スタッフの役割分担をしておく
展示会後のフォローアップは、営業チームだけでなく、マーケティングやカスタマーサポートの連携が重要です。役割分担を明確にし、効率的なフォロー体制を構築しましょう。
お礼メールを送る
展示会後、なるべく早く送りたいのがお礼メールです。
展示会来場者は1日にいくつものブースを回ります。その多くのブースの中から自社を印象付けるためにもお礼メールはなるべく時間を置かずに送信することがポイントです。
可能であれば当日中に、遅くても翌日から翌々日の間には送信しましょう。
アポイントメントを取る
商談になりそうな確度の高い見込み顧客には、営業が直接電話でフォローし、確実に次の営業ステップへと進めましょう。
その際に役立たせたいのが、お礼メールに対してのリードの反応です。送ったメールを開封してくれたかどうか、Webサイトを訪問しているか、訪問しているようであれば、どのページをどのくらい閲覧しているのか、リードの閲覧状況から、課題や興味度合いを測り、それぞれのリードに合わせた次のフォローを行いましょう。
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展示会向きではない企業もある
ここまでご覧いただいたように、展示会を開催することで得られるメリットは多く、うまくいけば大きな成果にもつながるでしょう。
しかし、企業によっては、そもそも出展に携わる営業担当者が足りないことや展示会後の継続的なアプローチを行うリソースがないなど、展示会向きではない企業もあるでしょう。特に、ニッチな分野に特化している企業や、既存顧客を中心にビジネスを展開している企業にとっては、展示会が適していない場合があります。
これらの企業は、多くの来場者にアピールするよりも、限られたターゲット層との深い関係性を築くことを重要視する傾向です。また、展示会の性質や来場者層が自社のビジネスモデルと一致しない場合、期待される効果が得られず、時間やコストの面で非効率になる可能性もあります。このため、自社の市場や戦略を十分に分析し、展示会が本当に有効な手段であるかを慎重に見極める必要があります。
展示会出展にかかる費用は?
まず、展示会に出展する際の費用について把握しておくことも、出展を決める重要な要素となります。
展示会の出展にかかる費用は、出展料のほかに設営費や人件費など多くの費用がかかり、全てを合わせると100万円以上かかるでしょう。これらの費用は、展示会の規模や目的、予算によっても異なりますが、展示会出展を考える際には、事前に予算を立て費用を把握しておくことが欠かせません。
オンライン展示会の検討も
展示会開催には多くの時間やコストがかかります。自社ではリソースが確保できないと感じる方もいるのではないでしょうか。
そうした企業が無理に展示会に出展することはおすすめできません。しかし、オンライン展示会であればオフラインに比べ、比較的低コスト・低リソースで開催することができます。新たな選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
展示会営業は出展中だけでなく、事前準備やアフターフォローにより成果へとつながります。特に展示会後は、単発のアプローチのみで終わるのではなく、中長期的なフォローを続けることで見込み顧客の課題が顕在化していきます。そうしたタイミングを逃さずに効率的に商談や受注へつなげていきましょう。