【最新版】メールマーケティングの市場から分かる動向・マーケ手法とは?
2020年現在ではコミュニケーション手段としてSNSやチャットツールなどが台頭したため、「メールマーケティングは古い手法」というイメージがあります。実はメールを利用している人は依然として多く、特にBtoBビジネスでは主流であり、年配層では増加傾向にあるのです。
この記事では、総務省から公開されている令和二年版「情報通信白書」や令和元年版「通信利用動向調査」などを参照しながら、さまざまな角度よりメールマーケティング市場やSNSとメールの比較をしていきます。
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Contents
最新データから読み解く!BtoBビジネスでメールマーケティングが有効な理由とは
総務省から公開されている令和二年版「情報通信白書」や令和元年版「通信利用動向調査」、企業のプレスリリースなどの最新情報を参照しながら、メールマーケティングが有効な理由を説明していきます。
理由1、インターネットの主な利用目的はメール
令和元年版通信利用動向調査報告書(世帯版)によると、インターネットの利用目的は「電子メールの送受信」が最も多く全体では65%でした。次いで、「情報検索」64.2%、「ソーシャルネットワーキングサービスの利用」58.6%、無料通話アプリやボイスチャットの利用」51.1%となっています。
「電子メールの送受信」と答えた人は30代以降に多く、特に30歳~59歳までは80%以上でした。29歳以下は「動画投稿・共有サイトの利用」や「ソーシャルネットワーキングサービスの利用」が多くなります。
この調査から、メールは30代以降で使われる傾向が強いことが分かりました。
(※引用:令和元年版通信利用動向調査報告書(世帯版))
理由2、SNSと比べてみると、30代以上の利用時間はメールのほうが長い
次は、メールとソーシャルメディアなどのコミュニケーション系メディアの利用についてデータを見ていきましょう。令和二年版情報通信白書を引用して、コミュニケーション手段の平均利用時間及び行為者率を比較していきます。
まずは利用時間についてです。平日の平均利用時間で比べると、全体ではメールが34.6分に対し、ソーシャルメディアは32.3分でした。年代別に見ると、30代以降ではメールが上回っています。
休日の平均利用時間は全体でメールが22.4分、ソーシャルメディアは36.2分でした。特に10~20代ではソーシャルメディアが80分と高い傾向があります。
次は、ある情報行動を行った人の比率(行為者率)について、見ていきましょう。
平日の全年代の行為者率はメールが48.4%、対するソーシャルメディアは44%でした。年代別で見てみると、40代以降はメールがソーシャルメディアを上回っています。
休日の全年代の行為者率はメールが40.9%、ソーシャルメディアが42.9%でした。特に60代については、平日及び休日ともにメールの平均利用時間及び行為者率が、ソーシャルメディアを上回るとともに年々増加傾向にあります。
この調査から読み取れることは、ソーシャルメディアの利用時間・行為率は特に休日で増加傾向にあるものの、依然としてメールも使われているという事実です。特に60代以降はメール利用時間・行為率ともに増えているため、メールマーケティングは特に高齢層に有効なアプローチ方法といえるでしょう。
メールの利用時間・行為率は平日高くなること、20代以下と30代以上では30代以上のほうがメールの利用時間が多くなることなどから、メールはプライベートよりビジネスシーンで使われやすい傾向も分かりました。
(※引用:令和二年版情報通信白書)
理由3、企業が利用するクラウドサービスで2番目に多いのはメール
続いては、企業のメール利用について見ていきます。
令和元年版通信利用動向調査報告書(企業編)によると、クラウドサービスを一部でも利用している企業の割合は64.7%でした。
クラウドサービスを利用した企業から、サービスの内容を調査したところ「ファイル保管・データ共有」の割合が56.0%と最も高く、次いで「電子メール」(48.0%)、「社内情報共有・ポータル」(43.0%)の順となっています。
現段階でクラウドサービスを利用している約半数ほどの企業が電子メールのクラウドサービスを利用しているという結果になりました。電子メールはBtoBビジネスにとって、これからも重要なツールであり続けるでしょう。
(※引用:令和元年版通信利用動向調査報告書(企業編))
理由4、LINE公式アカウント(旧LINE@)はBtoBで使いづらい傾向
最後に、メールの代わりに比較・検討されやすいLINE公式アカウント(旧LINE@)について、見ていきます。
LINEから公式発表されている「LINE Business Guide (2020年7月-12月期)」によると、2020年現在でLINEを利用している人は8,400万人以上(※)です。スマートフォンのアプリとしても定着しており、BtoC取引においては有効なコミュニケーションツールでしょう。
しかし、BtoBビジネスにおいては、メールに比べるとLINEはあまり使われない傾向にあるようです。
その理由は以下の通りです。
- 会社用の個人メールアドレスを持つ人は多いが、会社用の個人スマートフォンを持つ人は比較的少ない
- LINEは複数アカウントに対応していないため、原則的には会社用のスマートフォンが無いと仕事用LINE IDを取得できない
- プライベート用IDを取引先に教えるのは抵抗がある
- 名刺にLINE IDを記載する人は少ない
上記の理由より、BtoBではLINEよりもメールマーケティングが有効といえるでしょう。
(※引用:LINE Business Guide 2020年7月-12月期より)
BtoBで効果的なメールマーケティングの手法を解説!
では、2020年現在使われているメールマーケティングにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、特にBtoBビジネスでメールマーケティングを始めるなら知っておきたい手法について、いくつか紹介していきます。
ステップメール
ステップメールはユーザーの興味・関心を反映したシナリオを設定し、複数に分けてメール配信をするマーケティング手法です。
例えば、資料ダウンロードをしてくれた見込み顧客なら、1通目「お礼メール」2通目「製品を使った事例5選」3通目「セミナーのご案内」など、資料ダウンロードをした見込み顧客が興味を持ちそうな内容でメールを配信し、ナーチャリングにつなげていきます。
効果が出やすいステップメールおよびシナリオの作り方については、こちらの記事で解説しています。
セグメントメール
セグメントメールは、設定した条件に合う人にのみメールを送るマーケティング手法です。
例えば、お礼メールを開封した人に特別なお知らせを送る、セミナーに来場した人に関連資料のURLを送信する、業種(製造業、小売業、情報通信業など)・職種(営業、マーケティング、エンジニアなど)・商材(BtoB、BtoC)などで文章を変えてメールを送り分ける、といった使い方があります。
見込み顧客のWebアクセス履歴を追えるマーケティングオートメーションを導入すれば、履歴をもとに興味関心があるユーザーをセグメントしてメールを配信できます。
メールマガジン(メルマガ)
メールマーケティングという響きから多くの方が思い浮かべるのはメルマガではないでしょうか。メルマガは見込み顧客の興味関心に関わらず、お知らせしたいときに一斉にメールを送る、従来のマーケティング手法です。
新製品のお知らせ、セミナー開催など、見込み顧客の興味関心に関わらず自社がお知らせをしたいときに配信します。
メルマガとメールマーケティングの違いについて、詳しくはこちらをご覧ください。
メールマーケティングを効率化するツールの紹介
一歩進んだメールマーケティングをおこなうツールは、大きく分けてMAツールとメール配信システムがあります。両者の違いは以下の通りです。
- MAツール(List Finder)
-
- メール送信だけでなく、見込み顧客の情報を管理、興味関心に合わせたアプローチが可能。
- 月額4万円台~利用できる
- メールのURLクリックした見込み顧客のWeb内行動履歴が追える
- 開封率やクリック率だけでなくWeb行動履歴からも興味を分析して、見込み顧客へアプローチができる
- メール配信システム
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- メール配信に特化したマーケティングツール
- 月額料金0円から利用できるものの、送信数や送信リストが多くなると高額に
- メールに貼り付けられたURLをクリックした後の行動履歴が追えない
- 開封率、クリック率、未到達率といった、メールに特化した数値のみ測定できる
メールマーケティングを本格的に始めるのであれば、アクセス解析もできるマーケティングオートメーションのほうが見込み顧客の興味・関心を分析しやすいでしょう。
おすすめのツールの紹介はこちらにまとめています。
今からでも遅くない!気軽にBtoB向けメールマーケティングを始められるMAツールは?
年々若年層を中心にSNSの利用が多くなっているとはいえ、各種データを見てみると現在でもメールはよく使われていることが分かりました。特にビジネスでのコミュニケーションではメールが使われやすく、2021年以降もメールマーケティングは引き続き有効なアプローチ手段となるでしょう。
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