メールマーケティングでは到達率やエラー率など、さまざまな指標をもとに効果測定や改善を行うことで効果を高めていくことができます。その指標の中で「クリック率」とはどのような指標なのでしょうか。この記事では、クリック率から読み取れる改善ポイントや、改善の具体的な方法について解説します。
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- ▼この記事で分かること
-
- クリック率の概要
- 業界別の平均クリック率
- クリック率を向上させる10のテクニック
- クリック率の測定方法
Contents
メールマーケティングのクリック率とは?
メールマーケティングでは、『到達率』や『エラー率』『滞在時間』『CV率』などさまざまな効果を測定することができます。その中で『クリック率』とは、どのような効果があるのでしょうか。ここでは、クリック率の概要や計算式、重要性について具体的に解説します。
クリック率とはメール内のリンクがクリックされた割合のこと
『クリック率』は、送信したメールの総数に対し、メールの中のリンクがどれだけクリックされたかの割合のことです。メールが開封されただけではなく、本文を読んだうえでその先のコンテンツに興味を持ったことを表す指標といえるでしょう。
クリック率の現状
クリック率の現状は、業界やメールの種類によって大きく異なります。一般的に、BtoBメールのクリック率はBtoCよりも高い傾向がありますが、最近では読者の興味関心に合わせたパーソナライズやセグメント配信 を活用する企業が増え、クリック率の向上が見られます。
また、スマートフォン経由の開封が増えているため、CTAの配置やデザインの工夫がクリック率に大きく影響を与えています。最新データをもとに、自社のクリック率と業界平均を比較し、改善施策を検討することが重要です。
クリック率の計算方法
クリック率の計測方法は、
クリック率(%)=クリック数 ÷ 配信総数 × 100
という式で計算します。
たとえば、配信数が1,000に対し、クリック数が50人だった場合、クリック率は5%ということになります。
クリック率の重要性
クリック率は、効果検証の項目の中でも重要度の高いものです。なぜならクリック数が低いということは、「本来の目的であるWebサイトや商品の購入ページへの誘導に失敗している」ということになります。メール配信の開封率が高くてもクリック率が低ければ、メールマーケティングは失敗している可能性が高いです。
また、クリック率が低いということは、メール開封後に読者がどのような行動を取ったのかが分からないため、効果検証や分析がしにくく、施策改善の手が打ちにくいのです。
このようにクリック率が低いと、読者の関心を引けていない可能性が高く、コンテンツやCTAの見直しが必要になります。そのため、メールの内容や配信タイミング、ターゲティングの精度を改善しながら、クリック率の向上を図ることが重要です。
メールマーケティングで重要なその他の指標
クリック率が目標に届いているからといって、メールマーケティングが成功しているとは言い切れません。クリック率は、「メール内のリンクがクリックされた割合」を示す指標ですが、その前提として「メールが開封されている」ことが必要です。つまり、開封されないメールではリンクのクリックも起こり得ないため、クリック率が高いという結果だけでは、メールマーケティング全体の成果を評価するには不十分です。
そこでメールマーケティングではクリック率だけでなく、開封率や反応率など、他の指標ともあわせて総合的に成果が出ているかどうかを検証する必要があります。ここでは、メールマーケティングの効果測定に必要な指標について見ていきましょう。
開封率
クリック率とよく似た指標に開封率があります。開封率とは、配信に成功したメールのうち、何通開封されたのか測定する指標です。そもそもメールが開封されなければクリック率は向上しないため、クリック率と並んで重要な指標であるといえます。
- 開封率の算出方法
- 開封率=開封数 ÷ 配信成功数 × 100
メルマガ開封率について詳しくはこちらをご覧ください!
反応率
クリック率や開封率と合わせて参考にされることの多い指標に、反応率があります。反応率は、開封されたメール本文内のURLがどれくらいクリックされたかという割合を測定する指標です。反応率は、クリック数と開封数をもとに算出されます。
- 反応率の算出方法
- 反応率=クリック数 ÷ 開封数 × 100
到達率
到達率は、配信したメールのうち、読者のメールボックスに到達した割合を測定する指標です。メールが実際に届いていなければ、開封やクリックなどの次のアクションは起こり得ないため、到達率はメールマーケティングの基盤となる指標です。
- 到達率の算出方法
- 到達率=到達メール数 ÷ 配信メール数 × 100
エラー率
エラー率は、配信したメールのうち、読者に到達しなかったメールの割合を示す指標です。メールアドレスの無効化や受信者のメールボックスの容量超過などが原因となります。
- エラー率の算出方法
- エラー率=エラーメール数 ÷ 配信メール数 × 100
滞在時間
滞在時間は、メールのリンクをクリックした後、読者がそのリンク先ページにどれくらいの時間滞在したかを示す指標です。この指標は、メール内容とリンク先ページが読者の期待や興味に合致しているかを評価するために使われます。
- 滞在時間の計測方法
- 滞在時間=ユーザーがリンク先に滞在した合計時間 ÷ 訪問者数
CV率
CV率(コンバージョン率)は、メール経由で購入や登録、問い合わせなど最終的な目的が達成された割合を示す指標です。クリック率が高くても、CV率が低い場合は、リンク先の内容やユーザー体験の改善が必要とされます。
- CV率の算出方法
- CV率=コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100
配信停止率
配信停止率は、受信者がメールの購読を解除した割合を示す指標です。メールの内容が期待に沿わない場合や、配信頻度が多すぎる場合に配信停止率が上昇する傾向があります。配信停止率が高いと、リストの質が低下し、長期的なマーケティング成果に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 配信停止率の算出方法
- 配信停止率=配信停止数 ÷ 配信総数 × 100
配信停止率を抑えるためには、適切な配信頻度の設定や、読者にとって有益なコンテンツの提供が重要です。
【2024年1月更新】業界別平均クリック率を知ろう!
メールマーケティングの成果を判断するには、これまでに社内で実施した施策のクリック率との比較だけでなく、業界内の平均値と比較することも重要となります。クリック率は、配信するメールのジャンルやユーザー層だけでなく、業界によっても変わってきます。
自社の成果を業界平均と照らし合わせることで、自社の成果をより客観的に判断することができるでしょう。そこでここでは、2024年1月更新のデータをもとに、業界別のクリック率やBtoB・BtoC別、メールの種類ごとのクリック率の違いを詳しく解説します。
業界別の平均クリック率
Smart Insightsの取った統計によれば、クリック率が高いのはテクノロジージャンルです。全業界の平均値が1.4%のところ、2.6%となっています。また不動産や小売り、フィットネスといった業界では、クリック率がやや低い傾向が見られました。
業種 | 開封率 | クリック率 | 直帰率 |
---|---|---|---|
全体平均 | 36.5% | 1.4% | 10.4% |
広告・マーケティング | 30.1% | 1.4% | 9.8% |
建築・建設 | 39.3% | 1.3% | 10.1% |
旅行・観光 | 36.2% | 1.0% | 14.4% |
教育 | 40.2% | 1.7% | 9.7% |
金融サービス | 30.4% | 1.0% | 9.8% |
健康 | 37.0% | 1.0% | 10.2% |
製造と流通 | 30.1% | 1.3% | 14.3% |
非営利サービス | 41.8% | 1.9% | 11.2% |
不動産 | 35.0% | 0.9% | 13.4% |
小売 | 33.1% | 0.9% | 7.7% |
テクノロジー | 20.8% | 2.6% | 10.7% |
フィットネス | 36.4% | 0.7% | 11.2% |
スポーツ・エンターテイメント | 41.8% | 1.1% | 10.1% |
BtoBとBtoCのクリック率の違い
BtoB(法人向け)とBtoC(個人向け)では、クリック率に次のような傾向があります。
平均クリック率 (BtoB) |
平均クリック率 (BtoC) |
|
---|---|---|
ニュースレター | 3.2% | 2.1% |
商品・サービス紹介 | 4.5% | 2.8% |
イベント招待 | 3.8% | 2.4% |
フォローアップ(リードナーチャリング) | 5.1% | 3.0% |
- BtoBの方がクリック率が高い理由
-
- 企業向けのメールは、情報収集のために開封・クリックされやすい
- 購買プロセスが長いため、比較検討のためのリンクをクリックする傾向がある
- 送信対象が明確(役職者・意思決定者など)で、ターゲットが限定されている
- BtoCのクリック率が低めの理由
-
- メールの受信数が多く、埋もれやすい
- 直接的な購買行動に結びつくメールでないと興味を持たれにくい
メールの種類ごとのクリック率の違い
メールの目的や種類によっても、クリック率には大きな差があります。
メールの種類 | 平均クリック率 |
---|---|
メルマガ | 2.5% |
商品・サービス紹介メール | 3.2% |
セール・キャンペーン告知メール | 4.0% |
ウェルカムメール | 6.0% |
フォローアップメール | 5.5% |
アンケート依頼メール | 4.8% |
- クリック率が高いメールの特徴
-
- 【ウェルカムメール(6.0%)】
-
- 登録直後のタイミングは興味関心が最も高いため、クリック率が高い
- 初回特典や限定オファーを提示することでさらに効果アップ
- 【フォローアップメール(5.5%)】
-
- ユーザーがすでに購入に近い段階にいるため、クリック率が高い
- 「期間限定割引」や「在庫の残りわずか」といった機会損失の恐れを刺激するメッセージが有効
- クリック率が低めのメールの特徴
-
- 【メルマガ(2.5%)】
-
- 役立つ情報を配信しても、すぐに行動を起こす必要がないためクリックされにくい
- CTAを目立たせる工夫や、コンテンツの内容を明確に伝えることが重要
- 【商品・サービス紹介メール(3.2%)】
-
- ユーザーが「興味がない」と判断するとスルーされやすい
- クリック率を高めるには、ターゲットに応じたセグメント配信やパーソナライズが重要
クリック率を向上させる10のポイント
ここでは、クリック率を向上させる具体的な方法について解説します。メールのデザインや文章を作成する際には、以下のポイントを押さえると、クリック率の向上が見込めます。
①開封率を高める件名の改善
クリック率を向上させるには、そもそも開封率を高めることも重要となります。この開封率を高めるためには「件名」の改善が効果的です。開封したくなるメールの件名とは、件名を見て用件がわかることや受信者にとって開封するメリットとなることが提示されているものなどがあります。ほかにも、数字を活用することで具体性を持たせたり、表示される文字数の上限となる30字前後に収めるなどのポイントを押さえて作成しましょう。
メルマガの件名・構成については、こちらの記事に詳しくまとめています!
②ファーストビューを工夫する
ファーストビューとは、読者がメールを開いた際に最初に目にする部分を指します。このファーストビューの設計は、クリック率に大きな影響を与えます。この部分が魅力的で、次の行動を促すものであるほど、受信者はスクロールして内容を確認し、リンクをクリックする可能性が高まります。たとえば、「詳細は下記をご覧ください」といった言葉や、次のセクションが気になる画像やコンテンツを配置することが効果的です。
➂CTAの最適化
クリックできるURLを適切な位置に配置することや、ボタンになっているなどCTAを最適化することもクリック率の向上につながります。
CTAは、読者がメールを読み進める中でどこをクリックするべきかわかりやすいことはもちろん、クリックしたいと思ったときにすぐに押せるよう最適な位置に配置されていることも重要となります。
※このようなボタンを設置しましょう!
④1メール1コンテンツ形式
1つのメールに複数のコンテンツを入れると、メールの内容が煩雑になってしまい、読みにくくなるという問題が生じます。メールが長文になるほど読者の離脱率も上がってしまいますし、もっとも重要なコンテンツのクリック率が下がるということもあり得ます。
もう1つの要因としては、1度クリックして別のサイトに飛んだ場合、そこから元のメールに帰還する可能性は低いという点です。読者の多くはそのままメールを閉じてしまいます。もしコンテンツ数やURLを増やしたい場合、メールの配信頻度を上げるなど、別の対策を講じましょう。
⑤デザインを統一する
読者視点で考えてみると、メールが届くたびにデザインや文字数が大きく違っていたり、見出しの付け方が違っていたりすると、同じ会社から届いたメールという印象が薄くなってしまい、ブランディングに影響します。
自社の印象付けや、読みやすくするためにもメールごとのデザインは統一しましょう。またデザインの統一は、メールを作成する担当者の工数を減らすことにもつながります。
デザイナーが社内にいない場合やリソースがない場合は、テンプレートを使う方法も有効です。
⑥コンテンツの質を高める
良質なコンテンツは可読率も上がりますし、ファンもつきやすくなります。コンテンツの質を全体的に向上させることが、結果としてクリック率の向上に貢献するでしょう。
コンテンツの質を向上させる方法ですが、効果検証を行ったうえでKGI(Key Goal Indicator、最終目標)とKPI(Key Performance Indicator、中間目標)を設定し、PDCAサイクルを回すことが有効です。目標に達成していない部分を分析して、改善することでコンテンツの質を向上させます。
⑦読まれやすい時間帯や曜日に配信する
メール配信のタイミングは開封率やクリック率に大きく影響します。メールには読まれやすい時間帯や曜日があるため、読者が閲覧しやすい時間帯を狙って送信することも重要となります。
たとえば、始業時間にメールチェックすることを想定し午前中に送信したり、外回りから帰って来る終業時間間際に送信することがおすすめです。また休み明けである月曜日は、多くのメールが届いていることが想定でき、自社のメールが埋もれてしまうことも考えられます。そのため週半ばに送るなど相手に読んでもらえる可能性の高いタイミングを考え送信しましょう。
⑧セグメント配信を活用する
セグメント配信の活用もクリック率の向上につながります。セグメント配信とは、自社にある顧客リストをある特定の属性に基づいてセグメントします。このセグメントされた属性ごとにそれぞれ異なる内容のメールを配信することができるのがセグメント配信です。
これにより、セグメントごとの課題やニーズに合わせてパーソナライズされた情報を送ることができ、クリック率の向上が期待できます。
⑨HTMLメールを活用する
HTMLメールは、テキストメールと比べデザインや機能性で読者を引きつけやすいというメリットがあります。リンクはテキストだけでなく、視認性が高いボタン形式で配置することでクリック率が向上します。
たとえば、「今すぐ購入」や「詳細はこちら」といったCTAボタンを、メール内の目立つ場所に設置します。HTMLメールを使うことで、視覚的な魅力を高め、クリック率の向上を図ることができます。
⑩ABテストを実施する
メールの効果を測定する方法として、ABテストも実施していきましょう。デザインや見出しが異なる2つのパターンのメールを用意して配信します。その結果の差異を比較して、何が違うのかを分析し、改善するという方法です。
このABテストを行うに当たっては、パターンの差異はある程度絞る必要があります。なぜならあまりに大きな違いがあると、何が原因で効果に差が出ているのかが分からず、改善施策を検討しにくくなるからです。
クリック率を向上させたメールのデザイン例
クリック率を向上させるメールのデザインには、 視覚的な工夫が欠かせません。以下の要素を取り入れることで、読者の関心を引き、CTAへの誘導をスムーズにすることができます。
クリック率を向上させるメールデザインの特徴
- 1.コントラストの強いCTAボタン
-
- 目立つ色(オレンジや青など)を使用
- ボタンサイズを適切にする
- 「今すぐチェック」「限定オファーを見る」など行動を促す文言
- 2.視線を誘導するレイアウト
-
- FパターンやZパターンの視線誘導を意識
- 画像とテキストのバランスを適切に調整
- 3.魅力的なヘッダーとファーストビュー
-
- 開封直後に関心を引くビジュアルを配置
- 1秒で伝わるキャッチコピーを設定
- ブランドカラーを活かして統一感を出す
- 4.適度な余白
-
- 情報を詰め込みすぎず読みやすく整理
- CTAの周りに余白を作りクリックしやすくする
- 過度な装飾を避けてシンプルなデザインに
- 5.レスポンシブ対応(スマホ最適化)
-
- モバイル表示でも崩れないデザイン
- 画像が読み込みやすい軽量データを使用
クリック率を向上させたメールデザインの例
以下の画像は、クリック率向上を意識したメールデザインのサンプル です。視覚的な要素が整理されており、CTAが際立つレイアウトになっています。
クリック率を正しく測定する2つの方法
クリック率を測定するには、どのような方法があるのでしょうか。ここではGoogleアナリティクスを使った方法と、メール配信ツールを使った方法の2種類を紹介します。
アクセス解析ツールでパラメーターを付与する
1つ目は、Googleアナリティクスを使ってクリック率を測定する方法です。メール経由のリンクで、Webサイトを訪問した場合、URLの直接入力やブックマークなどから訪れたのか、メール経由なのかの区別がつきません。
そこで、メール内にダミーパラメーターを付与します。ダミーパラメーターは、URLとしては認識されないものの、アナリティクスのトラフィック欄には流入元が表示することができます。
パラメーターの生成は、Google公式が提供している『Google Analytics Campaign URL Builder』を利用すると簡単に取得できます。
Google Analytics Campaign URL Builder
メール配信ツールを使って計測する
MA(マーケティングオートメーション)やメール配信ツールなどのツールには、メールの効果を測定する機能があります。こうしたツールを導入して、メールのクリック率を測定することも可能です。
ツールを導入すると、開封率や到達率、エラー率や離脱率など、他の効果指標に関しても簡単に取得できるようになります。ツールの中には月額数百円程度で導入できるものもあります。メールマーケティングを行ううえでは、工数削減や分析のためにツールの導入も選択肢として考慮してみましょう。
MAの概要や導入のメリット、事例を知りたい方はこちらから!
クリック率を効果測定する際の注意点
ここまで業種別の開封率やクリック率の平均を紹介してきましたが、その業種の平均値がすべてに当てはまる訳ではありません。クリック率の結果をより正確に測定、分析するためには以下の注意点を意識しておくことが大切です。
①ターゲット層の違い
クリック率はターゲット層によって大きく異なるため、効果測定を行う際は読者の属性や行動特性を考慮する必要があります。たとえば、同じ業種であっても既存顧客やリピーターと、初めて接触する見込み顧客では、クリック率に差が出るのは当然です。
このように同じ業種だからといって同じ基準で比較せず、ターゲット層ごとに目標値を設定することが重要です。
②最適なタイミングの違い
先述したようにメールを配信するタイミングも、クリック率に大きな影響を与えます。読まれやすい時間帯や曜日に配信すると解説しましたが、ユーザー層やターゲットによって最適なタイミングは異なるでしょう。そこで配信後のクリック率を曜日や時間帯別に分析し、最適な配信時間を見極めることが重要となります。
➂効果測定するための設定を確認
効果測定を正確に行うには、データを適切に収集できるよう、各種設定を確認しておく必要があります。一般的にHTMLメールに埋め込まれた画像へのアクセスや、集計用URLを経由することで開封率やクリック率を集計することができます。
しかし、読者側の環境設定や受信拒否により、正確な数値を図ることができない場合があります。こうした背景から、実際には計測よりもやや高い数値である可能性も考えられます。
メルマガの効果測定については、こちらの記事に詳しくまとめています。
クリック率を向上させた事例
あるSaaS企業がメールのクリック率を向上させた事例を紹介します。この企業はクラウド型業務管理ツールを提供しており、既存の見込み顧客に対するアプローチに課題を抱えていました。メルマガのクリック率は1.8%と低迷しており、特に資料請求ページへの誘導がうまくいっていませんでした。
そこで、まず一斉配信していたメルマガを業種や導入フェーズごとに細分化し、ターゲットごとに最適な内容を送るように変更しました。具体的には、無料トライアル中のユーザーには活用事例を紹介し、比較検討中のユーザーには競合との違いを伝えるコンテンツを配信しました。さらに、CTAボタンのデザインを変更し、目立つオレンジ色を採用することで視認性を高め、ボタンの文言を「今すぐ資料を見る」から「30秒で完了!無料で試す」に変更し、行動を促す工夫を加えました。
これらの改善により、クリック率は1.8%から4.5%へと約2.5倍に向上し、無料トライアルの申込率の増加にもつなげることができたのです。
メールマーケティングの効果を正しく測定するためにはMAの活用が効果的
メールマーケティングの効果を正しく測定するためには、MA(マーケティングオートメーション)の活用が効果的です。MAは、顧客の行動や属性に基づいた詳細なデータを収集・分析し、自動化されたプロセスで効果的なマーケティング施策を実施できるツールです。このツールを活用することで、メールマーケティングのあらゆる指標を正確に測定し、効果的に改善を行うことが可能となります。
具体的には、レポート機能を通じて、メールマーケティング全体の成果を一目で把握できるようにします。さらに成果指標をダッシュボード形式で表示し、メールの効果を定量的に評価します。このデータをもとにして、次の戦略を立案し、継続的な改善を行うことが可能となるのです。
このようにMAの導入により、メールマーケティングのプロセス全体を効率化し、正確な効果測定を実現することができます。MAの概要や導入のメリット、事例を知りたい方はこちらから!
まとめ:ユーザー視点で効果的なメール配信を行おう
クリック率の向上は、メールマーケティングの成果に大きく寄与します。メールの質の向上やその他の効果検証を行い、メールの質を高めることが、クリック率の増加につながります。
クリック率を上げるうえで重要なのは、読者であるユーザーの視点に立って改善施策を実行することです。「読みやすい」「見やすい」「リンクを踏みやすい」といったユーザビリティの高いメール配信を心掛けましょう。
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