メルマガ開封率の平均とは?開封率向上のコツ5選も解説

メールマーケティング

メルマガ開封率の平均とは?開封率向上のコツ5選も解説

メルマガの開封率は計測していますか?開封率はメルマガ配信やメールマーケティングの効果を確認する上で重要な指標です。
この記事では、メルマガの効果を向上させるために、開封率を上げる方法を解説します。

▼この記事で分かること
  • メルマガの平均開封率
  • 開封率の測定方法
  • 開封率を向上させるテクニック

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メルマガの効果を測る指標

メルマガの効果を測定するには、いくつかの指標があります。ここでは、この記事のテーマである「開封率」の他に3つの指標も解説していきます。

開封率

開封率は、配信したメールが開封された割合のことです。開封率が低い場合、そもそもメールが読まれていないのでクリック率やコンバージョン率も上がらないため、メルマガ配信において最も重要な指標といえます。

クリック率

クリック率は、メール内のURLや画像などのコンテンツをクリックした割合のことです。クリック率が低い場合は、メール開封後の本文に問題があったと判断できます。コンバージョン率にも影響するクリック率も重要な指標の一つといえます。

不達率

メールアドレスが間違っていたり、サーバーダウンなどによって相手に届けることができなかったメールの割合を不達率といいます。
存在しないアドレスや、配信停止になっている宛先を整理することにより、不達率を改善することができます。

購読解除率

購読解除率は、一度は配信登録を行ったメールの登録を解除した割合のことです。配信頻度やニーズに合わない内容が届き続けることで配信解除につながります。
配信解除率を下げるためにも、ユーザーに寄り添った配信タイミングやコンテンツに改善することが重要です。

メルマガ開封率の平均はどれくらい?

メルマガにおいて、開封率は重要な指標です。なぜなら、どれだけメールの配信数が多くても、開封率が低ければ「メールは読まれていない」ということになるからです。

メルマガによるマーケティングは、多くの企業が行っていますが、どの程度の開封率があれば及第点と言えるのでしょうか。平均的な開封率と、開封率を求める計算式について解説します。

開封率の平均は「20%」

メルマガの開封率の平均ですが、これは企業とユーザーとの関係性によって変わってきます。企業に興味を持つユーザーを対象とした場合はおよそ20%、あまり興味のない、関係性の希薄なユーザーを対象とする場合は5〜10%程度と言われています。

また、パソコンよりもスマホの方が開封率が高いとも言われています。さらに、件名を短くすると開封率が上がる、クーポンの対象が広く、頻繁な場合は通常のクーポンよりも開封率が下がるといったさまざまな要因があるようです。

業種によっても変わってくるため、20%はあくまで参考値として捉えておきましょう。

メルマガ開封率を求める計算式

メルマガで開封率を求める式は、以下のようになります。

開封率 = 開封されたメール数 ÷(総配信数 - 届かなかったメール数) ×100

これを計算するには、例えばHTMLメールの中に計算用の画像データを含ませる方法があります。メールが開かれると、画像と通信が行われカウントされるという仕組みです。

このカウントが行われたメールを開封数としてカウントし、総配信数から届かなかった数を引いた値で割ることで、開封率が求められます。

メルマガ開封率の測定方法

ここでは、メルマガの開封率を測定する方法を2つご紹介します。

Google Analyticsを利用して測定する

Googleが提供するアクセス解析ツール「Google Analytics」を利用することで開封率を測定することができます。具体的には、HTML形式で作成したメルマガにパラメーター付きのURLを挿入し、メールを配信することで計測することが可能となります。

また、Google Analyticsを利用することで開封率だけでなく、クリック率やコンバージョン率などさまざまな指標を測定することもできます。

メール配信ツールを利用して計測する

メール配信ツールやMAツールには、開封率やクリック率などを測定する機能があります。こうしたツールを導入して、メールの開封率を測定することも可能です。

ツールを導入すると、GoogleAnalyticsのような設定を行う必要なく計測できるため、比較的容易に開封率を計測することができるでしょう。

また開封率や到達率、エラー率や離脱率などといった指標も簡単に測定できるようになります。
ツールの中には月額数百円程度で導入できるものもあるため、工数削減や分析のためのツールとしての導入も選択肢として考慮してみましょう。

メルマガのKPIとして開封率を設定する

前述したとおり、メルマガの開封率については業種や配信するユーザーによって変わってくるため、一般的な平均値を自社マーケティングの基準とすることは難しいでしょう。

そこで、メルマガのKPIとして開封率を設定し、達成率によって自社のメルマガが成功しているのかどうかを判断する手法が一般的です。

そもそもKPIとは?

KPIは「Key Performance Indicator」の略称であり、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)とセットで使われることが多いでしょう。KGIが最終目標であるのに対し、KPIは最終目標を達成するための中間点を評価するための指標となります。

例えば、KGIで「前年比売上110%」と掲げれば、KPIとは商談数や月毎の売上など、目標のプロセス上にある要素を指標とするものです。

メルマガの種類でKPIを設計する

メルマガマーケティングが成功しているかどうかを判断するのに、KPIは有効です。例えば、売上を5%伸ばすといったKGIを設定した場合、メルマガでは目標達成のための指標をKPIとして設定します。

その例としては、「開封率」「配信数」「クリック率」「メルマガからの流入率」などがあります。メルマガの種類や配信内容によって、適切なKPIを設定することで、メルマガの効果検証を行うことができるようになるでしょう。

メルマガ開封率を上げるコツ5選

メルマガの開封率がなかなか上がらない場合、どのような改善をすれば読まれるようになるのでしょうか。改善の施策についていくつか紹介します。

1.タイトル・件名を魅力あるものにする

同じ内容のメールであっても、タイトル・件名によって開封率は大きく変わります。

メールを受け取った人の多くが、まず目にするのはメールのタイトル・件名です。件名から内容がわからない場合、メールに興味を持てずに開かなくなる可能性が高くなります。

長すぎる件名や、内容がわからない件名、怪しい件名などは避け、簡潔でわかりやすい件名を心がけましょう。他にも以下のポイントを意識して件名設定を行ってみましょう。

  • 受信者にとって開封するメリットを入れる
  • 数字を活用し具体性を出す
  • 短文で具体的な件名にする
  • 表示される文字数の上限となる30字前後に収める

2.定期的に配信リストを改善する

届いていないメールアドレスに送り続けると、エラーや迷惑メール扱いされている率も高くなり、通常の送信先からも迷惑メールとして判断されてしまう可能性が高まります。

そのせいで、本来メールを読みたい読者にも届かなくなってしまうことがあるのです。取得したメールリストは、定期的に届いていないメールアドレスを削除する、整理するといった改善を行いましょう。

3.開封されやすい適切な曜日や時間に送る

極端な例を挙げれば、月曜の午前中にビジネスマンにメルマガを送信したとしても、開封率は下がってしまうでしょう。月曜の午前中は週末に届いたメールのチェックや仕事の整理に追われ、メルマガを読む暇がない可能性が高いためです。

読まれやすい時間帯としては、仕事のお昼休みの時間帯や、家に帰ってから寝る前の時間です。専業主婦層であれば、午前中の家事や仕事が終わり、少し落ち着く午後2時前後の時間帯など、読まれやすい時間帯を工夫しましょう。

このように、ターゲットのライフスタイルに合わせて適切な曜日や時間に、メールを配信することが開封率を向上させるポイントとなります。

4.配信頻度を決めておく

メルマガを不定期に送るより、同じ曜日の同じ時間に送った方が開封率は上がる傾向にあります。

そうすることで、メルマガの読者は「今日はメルマガが届く」ということがわかり、メルマガを読むことが習慣化するためです。同じニュース番組を見たり、朝に新聞を読むのと同じことが言えます。

自社のメルマガを読むことを習慣化してもらうため、配信ルールを設定しましょう。

5.閲覧する端末を想定する

メールをパソコンで開くのか、それともスマホで開くのかを想定してメールを作成しましょう。パソコンで作成したメールが、スマホで読むと画面サイズの違いから読みにくかったり、画像が必要以上に大きく表示されてしまったりということもありえます。

こうした問題を防ぐためにレスポンシブデザインに対応したツールを使うという方法もありますが、ちょっとした改行や空白でストレスを感じてしまう読者がいる可能性も否めません。

メールのメイン読者がどの端末を使っているのかを想定して、メールのデザインやレイアウトを設計しましょう。

メールマーケティングを成功させるには、読者の心理を知っておこう

企業側が有益な情報だと思って発信していても、それが必ずしも読者に好印象的に受け止められているとは限りません。メルマガを送る読者側の心理に立って、メルマガの配信を考えることも大切です。

読者が感じるメルマガに対するイメージは賛否両論

メルマガに対して「有益」と感じている読者もいれば、読まずにそのまま捨ててしまう読者もいます。これはメルマガに対して抱くイメージが、読者によって異なるからです。

有益な情報を掲載したとしても、読者にとってそれが本当に有益であったのかは不明瞭ですが、重要なのは読者との信頼関係でしょう。差出人次第で、メールの開封率が変わるというデータもあるようです。

また、「配信頻度が高すぎる」「思っていた内容と違う」といったメルマガに対しては不快感を感じる人も多く、内容や配信回数については適切に制御していく必要があります。

開封率向上には、自社に最適な人に登録してもらうことが重要!

メルマガやメール配信を自社のコンテンツの一つとしている企業は多いでしょう。メルマガの開封率は、業種やユーザーとの関係性、配信時間帯などさまざまな要因によって変わってきます。読者のライフスタイルや欲しい情報を想定して、適切な配信頻度と内容のメールを配信することが重要です。

特に自社のファンになった読者は、メールの開封率が高くなる傾向にあります。そこで自社との親和性の高い読者に登録してもらい、彼らに対しメールでよりファンになってもらうことで、開封率を上げていきましょう。